ビッグローブ独立でNEC(6701)と住友商事(8053)がネット事業で提携
2006年03月24日 08:30
【asahi.com】などが報じたところによると、【NEC(6701)】と【住友商事(8053)】はインターネット事業で提携する方針を固めたという。NECのネット接続サービス事業部門の【BIGLOBE(ビッグローブ)】を7月に新会社として独立させて、そこに住友商事などが出資。各種コンテンツを強化して、【ヤフー(4689)】や[楽天(4755)]などと対抗できる総合ポータルサイトとして構築、上場も視野に入れているという。今決定は3月28日に正式発表するとのこと。
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記事によると新会社となるビッグローブは130億円ほどの第三者割当増資を実施し、その結果として株主構成はNECが78%を占めるほか、住友商事が7%、【三井住友銀行(8316)】と【大和証券グループ本社(8601)】が5%ずつ、さらに[電通(4324)]と【博報堂(2433)】も2.5%の株式を所有する。
ビッグローブは部門としての売上高は800億円ほど。インターネット接続サービス事業としての会員は400万人。業界内ではヤフーBB・ニフティ・OCNに次ぐ規模。最近はインターネット接続サービスよりもネットによる各種サービス提供事業が伸び、売上の半分を占めている。今件の法人化により、電子商取引や動画配信サービスなど、サービス事業をさらに強化する。
住友商事はケーブルテレビ最大手のジュピターテレコムなどを傘下に持ち、通信販売のノウハウに強いなどの特徴がある。今回のNEC(ビッグローブ)と住友商事の提携は「小売事業・通信販売」+「電子商取引・ポータル機能」の融合・総合効果を狙ったことになる。もちろん銀行や証券会社が入ったのはお金の「周り」関係のサポート、そして電通と博報堂はマーケティングや広報展開部門の強化のためだ。
スタートとしてはむしろ遅い気もするが、当事者たちの意気込みと能力、そしてアイディアがあれば躍進するだけの材料はすでに揃っており、先が期待できる。また今後さらに成長が期待されている携帯系企業との提携もあれば、先にあるようなヤフーや楽天に肩を並べるネットサービス事業会社としての展開もありうるだろう。
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