GM、現金確保のため保有のいすゞ(7202)株式も売却へ

2006年03月30日 12:10

株式イメージ【NIKKEI NeT】によるとアメリカの【アメリカのジェネラル・モーターズ(GM)】は3月29日までに、同社が保有する【いすゞ自動車(7202)】の株式を売却する方針を固めたという。これを受けていすゞ自動車では、【三菱商事(8058)】【伊藤忠商事(8001)】など、いすゞと関係の深い企業に対し、GMの売却株式の買取を要請したという。

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記事などによれば今回の売却は、【富士重工業(7270)】【スズキ(7269)】の場合と同じように、株主からの要求やリストラ用の現金を確保するために行われるもの。GMではトラックの相互供給など事業における提携は続けるものの、実質的な筆頭株主(四季報によれば信託が筆頭株主になっている)から降りることになる。これによりGMは1970年代から続いている日本車メーカー各社との資本関係を大幅に縮小することになる。

仮にGMがいすゞの全株約9009万株(7.9%)を売却した場合、380億円ほどになるが、業務面での提携を維持するため、スズキの場合と同じように一部株式を保有し続ける場合もありうるという。

差し迫った状況にあるとはいえ、30年以上続いていた資本関係を解消しなければならないあたり、特に自動車産業における時代の流れを感じざるを得ない。また、GMが積極的に日本メーカーの株式を売却する背景には、ようやく日本の株式が持ち直してきたというのも背景にあるだろう(円高も関係していなくはないが)。

どのくらいのボリュームのいすゞ株式が売却されるのか、またどこが買い取るのか、市場には流れないのかなど、これから決定するであろう事項について、引き続き注意が必要になることは間違いない。


■関連記事:
【米GMのスズキ(7269)株売却は17%で2300億円に】
【スズキ(7269)、GMとの提携は維持の方向で調整中】


(最終更新:2013/08/28)

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