【更新】日本航空(9205)、子会社で乳幼児向け機内食にアメリカ産牛肉混入

2006年03月11日 07:00

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]などが報じたところによると、[日本航空(9205)]の子会社【JALウェイズ】のアメリカ・グアム発の路線で、乳幼児用の機内食に使用を自粛しているアメリカ産牛肉が一部混入していたことが3月10日までに明らかになった([発表リリース])。判明した2006年1月末の時点で機内食の牛肉使用を停止すると共に、機内食を調理していた【LSGスカイシェフ】に使用禁止を通知し、現在では使われていないことを確認しているという。

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リリースなどによるとアメリカ産牛肉が混入していたのは、グアム発の成田・関西・名古屋行き各便で出した乳幼児用のミートスパゲティ。約10か月間に渡って5200食ほどを提供していた。

混入したアメリカ産牛肉について日航では調査結果とし、危険性・健康への影響はないとし、次のように発表している。

また、当グループは、その後、当該機内食に使用された牛肉(挽肉)が生産された米国コロラド州デンバーにあるSWIFT社(米国第2位の精肉会社)に調査団を派遣し、BSE検査体制や精肉方法などの事実を確認するとともとに、複数の社外のBSEに関する専門家に見解を求めておりましたが、今般、「本件については懸念には及ばない」とのコメントを得ております。


今件は記事によると今年の1月下旬に入って乗客から「ミートソースのひき肉はアメリカ産ではないか」という問合せを受けて調べたところ混入が判明、だが発表が遅れたことについて「すぐに情報を流すと『米国産牛は危ないのではないか』と感じられると思い、不確かな部分を確認した上で発表した」と説明している。

LSGスカイシェフはLSGルフトハンザ・サービス・ホールディング社の事業部門。航空機機内サービスの世界最大手として、機内食ケータリングや調達、機材管理、機内サービス総合管理などのサービスを提供しており、世界46か国、約200ヵ所のカスタマーサービスセンターを通じて、260社におよぶ航空会社にサービスを提供している。

日航にしてみれば自主的に使用を禁止していたし世界最大手による提供だから安心していた、ということなのだろうが、結果として食べさせられてしまった側としてはたまったものではない。逆にお客に産地を明らかにした上で選択させるのなら、お客が選んだ(了承した)上でなら縦だか横だか分からないような大きなアメリカ産牛肉によるステーキだの、ビーフストロガノフだのを食べさせるサービスを提供してもかまわないのだろうが、知らずに口に含まされた方としては「深くお詫び申し上げます」で済む話ではないだろう。

内紛をはじめ「たるみ」を感じざるを得ない日航がまた一つ汚点を追加した形になり、ある意味残念ではある。

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