松井証券(8628)、手数料値下げを4月3日からと正式発表

2006年03月28日 12:10

【松井証券(8628)】は3月27日、株式・先物・オプション手数料体系を改定し、事実上の値下げを行うことを発表した(発表ページ)。約定代金ごとに変わる手数料の体系を細分化したり、一日の手数料に上限を設けるなどがおもな改定内容。

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松井証券の株式取引のサービスについては、「4月を目途に(今回正式発表された)手数料体系の変更を行う」と告知されていたのと前後し、松井証券ならではのサービスとしてよく知られていた「IPO落選お詫びサービス」が4月3日抽選分から行われないことが決まっていた。これらのことから「手数料体系の改変は4月3日からでは」という話があったが、今回の発表はそれを裏付ける形となった。

【ネット証券blog】でも指摘されているが、今回の発表は天下の【野村証券(8604)】傘下のジョインベスト証券のサービス概要が発表されたのに合わせて、という可能性が高い。いくら「野村のイメージを払拭するため会社名に野村の文字を入れない」とはいうものの、野村証券関連というブランドは捨てがたいものがあり、さらに「業界最安値を目指す」と宣言されている以上、既存のネット証券会社各社としても、気が気でないはず。

今回の値下げは間違いなく既存のユーザーにはプラスに働く内容。とはいえ、これから証券口座を開こうと考えている「新規加入者」に対し、他のネット証券会社、特にジョインベスト証券の影響力をはね退け、シェア上位(2月の段階で売買代金比較で【イー・トレード証券(8701)】『楽天証券』に続き第3位)を維持するためには、既存サービスの安定性確保はもちろんのこと、さらなる便利性を提供する必要に迫られるかもしれない。


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(最終更新:2013/09/04)

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