三井住友銀行(8316)、2次元コードを使った商品パンフレットの音声化システムを導入
2006年03月18日 08:30
【三井住友銀行(8316)】は3月16日、3月20日から銀行業界では初めての試みとして、商品情報を音声で聞くことができる「SPコード」を商品パンフレット(「三井住友銀行サービスMAP」)に導入することを明らかにした(【発表リリース、PDF】)。高齢な人や目の不自由な人に役立つシステムとして期待されている。
スポンサードリンク
SPコードは18ミリ四方の高密度なQRコードのようなもので、日本語で約800文字ほどのテキストデータを収録可能。専用の読み取り・データの読み上げ機器『スピーチオ』を用いることで、データの内容が音声で読み上げられる。【厚生労働省】から「日常生活用具」に認定され、視覚障害者1級、2級の方はほぼ無償で支給されるが、現在の普及台数は全国で3000台ほどとまだ少ない。一方「三井住友銀行サービスMAP」にはSPコード部分に切込みがあり、目の不自由な人でもSPコードの場所を認識できる工夫がほどこされている。
「三井住友銀行サービスMAP」は住宅ローンや個人年金をはじめとした、各種金融サービスの紹介パンフレットなどに導入される。また、今システムの導入にあわせ、一部店舗ではスピーチオ端末そのものも設置される予定。
なおSPコードやスピーチオは【廣済堂(7868)】の登録商標で、SPコードを制作するソフトウェアは【廣済堂の専用公式サイト】から無料でダウンロード可能。
文字制限が結構キツいので、文章ボリュームの調整に苦労することになるが、SPコード制作ツールは無料で利用可能なのでコードは(QRコード同様に)気軽に作れる。早速試しに、当サイトの紹介文(一部)をデータ化してみたのが横にある図。ワード上で文章を作成し、ボタンを押すだけで生成されるという、極めて簡単な仕組み。
リーダーの販売が廣済堂のビジネスの一環であるから仕方ないのだろうが、携帯電話のQRコード読み込みシステムのように、もっと気軽に多くの人が使えるような普及方法があれば良いのに、と節に願わずにはいられない。高齢な人や目の不自由な人向けの携帯電話に、QRコードだけではなくSPコードも読み込み、さらに音声合成システムで音声出力もされるようなものが登場しないだろうか。
(最終更新:2013/09/04)
スポンサードリンク
ツイート