【ドン・キホーテ(7532)、オリジン東秀(7579)にTOB実施】にもある通り、当初オリジン東秀のTOBには【ドン・キホーテ(7532)】が名乗りをあげていたもののオリジン東秀側が反発。それに呼応する形でイオンがTOBを行った。結果としてドン・キホーテのTOBは失敗に終わったものの、ドン・キホーテ側が市場でオリジン東秀の株式を買い増しし、市場買い付けによる影響力の強化を推し量り、イオンとオリジン東秀対ドン・キホーテ間の対立が懸念された。

だが【ドン・キホーテ(7532)、イオン(8267)のオリジン東秀(7579)に対するTOBに応募、事実上イオンによる買収成功へ】ですでに報じたとおり、ドン・キホーテとイオン間で折衝が行われ、ドン・キホーテ所有のオリジン東秀株式もイオンのTOBに参加し、両社間での業務に関する提携も行うことで意見が一致。この結果、ほとんどのオリジン東秀株式がイオンTOBに参加することとなった。

イオンが株式を9割超で保有することにより、東証の上場基準に抵触するため、オリジン東秀の株式は上場廃止となる。関連各社、および東証から一両日中に発表があるだろう。

個人的にはオリジン弁当を幾度と無く利用していることもあって非常に身近な銘柄としてだけでなく、かつて株主だったこともあわせ、上場廃止は非常に残念。今後何らかの機会があればまた再上場を果たしてほしいものだが、上場廃止となった事由を考えると、それも難しいかもしれない。

なお、参照記事では言及されていなかったが、【タワー投資顧問が一時期オリジン東秀株を12.65％保有している】ことがすでに報じられている。報道では「9割超えを確保」とあるので、タワー投資顧問もまた、上手に売りぬけたかTOBに賛同したのであると思われる。

(最終更新:2013/08/28)