「相乗効果で事業拡大」イオン(8267)、オリジン東秀(7579)株式95.67%取得・子会社化で
2006年03月15日 08:30
【NIKKEI NeT】によると先に【イオン(8267)、TOB成功でオリジン東秀(7579)を子会社化】でも報じたとおり【イオン(8267)】は【オリジン東秀(7579)】のTOB(株式公開買付)が成立し、保有割合が95.67%になったと発表した(【発表リリース、PDF】)。この買付成功で3月20日付けでオリジン東秀はイオンの連結子会社となる予定(【発表リリース、PDF】)。合併で、両社は商品供給・業態開発でも連携し、相乗効果を狙う。また、オリジン東秀の2008年度売上高は1200億円と予想し、イオンとの事業協力によって400億円もの増収効果を見込んでいるという。
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オリジンは今回の合併を活かし、イオンの物流網などインフラを利用して出店ペースを加速。これまでの関東圏メインだけではなく、近畿や中部地区への出店も積極的に行う。さらにイオンのスーパー店内やコンビニエンスストアとの併設店も展開。そして【ドン・キホーテ(7532)】がオリジン東秀への影響力強化で模索していた、惣菜を中心としたコンビニエンスストア業態の開発や、宅配事業の共同開発にも取り組む。
それらに加えてさらに、イオングループの各店の惣菜売り場で、オリジンが製造した弁当や惣菜の販売、惣菜部門の人件費削減も進めるという。また、【発表リリース、PDF】にもある通りオリジン東秀の人事刷新もあわせて行われている。
結局イオンによる買収が行われても、先にオリジン東秀が反発したドン・キホーテによる方策とほぼ変わらない改革が断行されることになったわけだが、オリジン東秀(の恐らく現経営陣)はイオンによるTOBに賛同している。これは詳細な部分でイオンとドン・キホーテのやり方が違うから・純粋にイオンとの相乗効果の方が見通しが明るいからなのか、それともほかに何か理由があり「ドン・キホーテのコントロールはイヤだがイオンならOK」ということなのか、リリースからだけではうかがい知ることはできない。
何はともあれ今後、イオンの各店舗でオリジン弁当の惣菜や弁当を見受けることができるようになるわけだし、将来オリジン弁当をメインとしたコンビニが登場するかもしれないのは確かだということだろう。
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