楽天・ヤフー出店舗からウィニーで合計8228件の顧客情報流出
2006年03月25日 08:30
【ヤフー(4689)】と[楽天(4755)]市場で出店を行っていたワイン販売店「カーブ・ド・ヴァン萬屋」の顧客情報が、ウィニーがきっかけで流出していたことが3月23日までに公表された。【ヤフーでは8223件】、『楽天では5件』の顧客情報流出が確認されている。
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発表リリースによれば流出した内容は
楽天の場合
注文者氏名、フリガナ、住所、電話番号、emailアドレス、購入情報
ヤフーの場合
届け先(氏名、住所、電話番号)、請求先(氏名、住所、電話番号)、クレジットカード名義人氏名(クレジットカード利用の場合)、生年月日(クレジットカード利用の場合)、メールアドレス<購入商品名
とのこと。
今回の情報流出もいつものごとく、流出した情報を取得した一般ユーザーから指摘を受けた店舗側が調査し、流出が判明したというパターン。数日前から「カーブ・ド・ヴァン萬屋」の掲示板などで「顧客情報が出回っている」という指摘があったが、当初店舗側では「社員関係者全員はウィニーを使っていないことが確認されたので流出はありえない」などと、情報流出を否定していた。
しかし利用客本人が自分のデータが流出しているなどとする話が出るにいたり、さらに調査を進めたところ、リリースにもあるように
当社経営者の身内(非社員)が昨年の一時期、個人的な目的で社用のパソコンにてWinnyをインストールし利用していたことが平成18年3月23日に判明いたしました。
その一時期、利用していた間にウイルスに感染し、当時のデータが流出したものと考えられます。
という事実が判明、流出も明らかとなり、今回の発表に至ったもようだ。
かつてIT系企業のテレビCMで「会社に遊びに来た子供が、親のパソコンにこっそりゲームをインストールしたらそのゲームにウィルスが入っていて回線を通じて会社内にまん延し大騒ぎ。慌てる親に子供が『ゲームを入れてあげたの』と何も知らずにニコニコしながら親に伝える」というシーンのものがあった。今回の流出事件は、まさにそれに近い状況だったのではないだろうか。
今回のように直接関係者がどんなに注意をしても、その環境にタッチしうる第三者がちょっとしたミスをすることで情報が流出してしまうことはありうる。管理を厳重にするのはもちろんのこと、あらゆる状況を想定して日頃から対策を練っておかねばならない。今件はその教訓を改めて思い知らしめたといえるのではないだろうか。
(最終更新:2013/09/04)
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