【更新】モスバーガー(8153)、宅配事業に本格参入。4月から全体の2割にあたる300店舗で
2006年03月19日 17:30
[YOMIURI ONLINE]によると、【モスバーガー(8153)】は4月から、全体店舗の2割ほどにあたる300店舗で、商品の宅配サービスを順次始めるという。店舗におもむきにくい高齢者や乳飲み子を抱えた母親だけでなく、都市部におけるオフィスの需要も見込んでいるという。なお大手のハンバーガーチェーンが宅配に本腰を入れるのは初めてとのこと。
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東証の適時開示情報コーナーにもモスの公式サイトにも発表リリースが掲載されていないので詳細は不明だが、記事によれば宅配メニューは店頭と同じで、商品が冷めないように保温性が高い運搬用ボックスも開発したという。
具体的な配達仕様だが、配達エリアは1.5キロ以内に設定。1回の配達料は200円を予定。新規需要開拓にもなるため、配達員にはベテラン従業員をあてる予定。
ご記憶の方も多いだろうが、モスバーガーは過去において2003年に宅配ピザチェーン【ストロベリーコーンズ】と提携して約50店舗で宅配事業を開始したものの、昨年2005年には事業戦略の違いから提携を解消している。その一方今回は、全国72店舗で自立的に試験宅配を行ったところ、1割前後の売り上げ増が見込まれることが分かったため、本格導入・事業化を行うことになったという。
配達料がかかる以上、単価の安いファストフード店では「配達料が注文の1/3くらいかかるヨ!」などのマヌケな状況が十分考えられる。その点、モスバーガーはハンバーガーチェーン店の中では高級志向路線を貫いており、客単価も高いのでお客・店両方の面の立場から、宅配による配達料が許容できる範囲と判断されたのだろう。
ファストフードの中では健康志向も強いことで知られているモスバーガーなだけに、うまい商品展開や広報活動を行えば、特にオフィス向けのニーズで宅配ピザ並の顧客単価を狙うことも可能かもしれない。インターネット上からのオーダーができればなおさらなのだが、今回の情報からではそこまでは分からない。実際の参入時期である4月までもう間もないので、もうすぐにでも告知があるはずなのだが。
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