発売されるダンベルは3種類で、いずれも実売価格は日々の金レートで変動。俗に言う「時価」。参考価格は1キロタイプが253万円、2キロは506万円、3キロが759万円。また、足腰を鍛えるという名目で作られた靴の中敷きは片足分で253万円。さらに身体のツボを刺激する指圧棒は100グラムで37万4000円。

記事によると今回の純金ダンベルなどの発売について田中貴金属ジュエリー社長岡本英弥氏は「金は100年たっても資産価値が落ちない。毎日使って金の持つパワーを取り入れてほしい」とし、純金のご利益で健康をキープしてほしいことを話している。
これらの商品は3月25日から、東京の銀座本店と大阪の心斎橋店で販売するという。

確かに金も金属の一つだからダンベルだの中敷きにしても一向に問題はないし、縁起担ぎのような形で金を用いるのもアリだろう。だが汗をかきつつ行う運動で使う道具ダンベルが金だと、使っているうちに磨り減ってしまう……と考えるとなかなか使えないかも。

一方、靴の中敷き。純金そのものの価値は変わらないが、人様の足に敷かれた中敷きを機会がある時に買おうとする人はいないかもしれない。それに、恐れ多くも「純金さま」を足蹴にするなど、バチが当たるかもしれない。

もっともそういう貧乏臭いことを考える時点で「負け」だし、田中貴金属ジュエリー側の戦略にのせられた、とも考えられるのだが(苦笑)。