ライブドア関連で動きがあるまで、港陽監査法人は上場企業8社の監査を担当していたと記事にはある。証券システムの【インタートレード(3747)】が監査法人を【新日本監査法人】に変更するなど、ほぼすべての監査先企業が契約解除に合意済みとのこと。

ライブドアの疑惑については「監査法人としての使命を果たせなかったという社会的責任を痛感しております」とコメントしているという。

具体的に港陽監査法人が担当していた上場企業だが、調べた限りでは8社ではなくて9社。それぞれについて、それぞれの会社のIR上における監査法人の変更の有無は次の通り(2006年3月28日現在)。動きがないところはどのみち港陽監査法人が6月末で自主解散してしまいその後監査はできなくなるので「変更検討中」とした。

【ビービーネット(2318)】……一時監査法人に【アスカ監査法人】を選任
【エイジア(2352)】……【あずさ監査法人】に変更
【インタートレード(3747)】……【新日本監査法人】に変更
【ターボリナックス(3777)】……変更検討中(【東京北斗監査法人】に変更との報あり)
【ドリームインキュベータ(4310)】……【新日本監査法人】に変更
【エフェクター細胞研究所(4567)】……一時監査法人に【かがやき監査法人】を選任
【ライブドア(4753)】……変更検討中
【ライブドアマーケティング(4759)】……一時会計監査人を選任、監査法人の変更検討中
【京三製作所(6742)】……変更検討中

監査法人・公認会計士としてなすべきこと・ポリシーを果たさず、あまつさえ粉飾決算に加担したということになれば、コメントにある通り「存在意義を失った」ということになっても仕方あるまい。とばっちりを食らう形になった、上記の各上場企業には「ご愁傷様」としかいいようが無い。

後の世に「●×監査法人リスクという言葉が流行りだしたのもこの時期」などと揶揄されることがないと良いのだが。