ライブドア(4753)堀江前社長、利益積み増しを繰り返し指示

2006年03月12日 18:30

[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]の報によるとライブドア(4753)の証券取引法違反事件で堀江貴文前社長は、粉飾決算をしたとされる一昨年に、経常利益を50億円まで積み増すよう、「繰り返し」部下に指示していたことが明らかになった。この指示が決算の粉飾につながったと見て東京地検特捜部は起訴に向けた詰めの捜査を進めている。

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ライブドアの旧経営陣が2004年9月期の決算を粉飾し50億円の経常利益をあげているように見せかけたことはすでに報じられたとおりだが、当初は経常利益を20億円と予想、だが2004年の2月には30億円に修正。さらに堀江前社長が「まだ少ないから50億円まで業績予想を増やせ」と、経常利益の予想(と目標)を増額するよう、繰り返し指示していたことが今回明らかになった。

最終的に対外的業績予想は5月に経常利益50億円に修正されたが、実態が伴わないため、これを達成したようにみせかけるために架空の取引による利益の付け替えなどの経理操作が行われたという。東京地検ではいわば、堀江前社長の強引な指示が結果として組織的粉飾決算につながった疑いが強い見ている。

とはいえ、堀江前社長が以前から述べているように「粉飾”そのものの”指示はしていない」というのも今件だけからはうかがえる。主張としては「強引に決算を好成績にしろ、とは言ったが粉飾などの違法行為で見せかけの決算をでっち上げろとは言っていない」ということなのだろう。だが一方で、粉飾決算を行うことを決めた会議に堀江前社長が同席しただけでなく了承したという証言もある。結局のところ「株価を上げるために経営成績を良くしろ」「実態が伴わない」「でも何とかしろ」「ならば粉飾しかない」「分かった」というプロセスなのだろうと思われる。

上場後のライブドアの経営スタイルは、半ば以上金融業のようなもので、自社あるいは子会社の株価の継続的な上昇が前提になっている。段々と市場株価と実態との間に格差が開いていくにつれ、焦りを感じたがため、偽装という決断を下さざるを得なかったのではないのだろうか。

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