ライブドアオート(4753)の大株主、ライブドア(7602)との提携そのもの無効確認訴訟
2006年03月22日 12:15
[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によるとすでに【ライブドア(4753)】との提携解消を表明した【ライブドアオート(7602)】の大株主が、同社を相手取り、ライブドアとの提携のために行った第三者割当増資などの無効確認を求める訴えを東京地方裁判所に起こした。提携はライブドアの錬金術のために画策されたもので、ライブドアオートはその標的にされたと主張している。
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記事によるとこの大株主は情報システム構築会社の【翼システム】。最新の四季報のデータによれば、同社はライブドアオートの株式を260万株(1.1%)保有している。ライブドアオートは昨年2005年の9月にライブドアを引き受け先とする第三者割当増資などによる資金約135億円を調達し、ライブドアの子会社になっている(現在の保有率は1億2035万株、51.0%)。
ところが翼システムの主張ではライブドアオート社にはこれだけ巨額の資金需要はなく、また資金調達の必要性・具体的使途の検討もされず、さらに実際には100億円がライブドアグループ企業に貸し出され、残金も事業に使われていないとのこと。このため、増資の真の狙いはライブドアによるライブドアオート社の支配権獲得(と錬金術の場の用意)で、既存株主は持株比率の低下で不利益を受けた、著しく不公正であるとしている。
さらに翼システム側では、ライブドアが保有するライブドアオート社の株式を実質傘下の投資事業組合に貸し出すなどの不透明な取引を繰り返したことも、「脱法的な会社支配と粉飾決算の手法に他ならない」と批難している。
ライブドアグループを巡る一連の話で、ライブドア本体と提携会社との間の提携の無効確認を求める株主の提訴は今回が初めて。なりゆき次第では、他の関連会社の株主なども同様の動きを見せることだろう。
かつてのライブドア経営陣が「錬金術」のステージ準備のために他社のM&Aを次々に推し進めていたことが明らかになった今、これら株主の動きを止めることは難しいと思われる。
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