【更新】さらに一桁増えました。ライブドア(4753)、海外口座に一時期200億円をプール
2006年03月11日 18:00
[YOMIURI ONLINE]によると[ライブドア(4753)]グループによる粉飾決算事件に絡み、スイス系金融機関に開設した複数の海外口座などに一時、200億円もの資金がプールされていたことが関係者の話で明らかになった。自社株売却益などが中心だが、簿外処理されていたものも含まれている。すでに東京地検特捜部は外交ルートを通じてスイス捜査当局に捜査共助を要請している。匿名口座を利用して、資金の隠ぺいを図った可能性もあるという。
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口座が開かれていたのは、匿名口座などで顧客情報を決して漏らさないことで世界中に知られている、スイスに本店を置く国際金融機関のプライベートバンキング部門。手続関係は[ライブドアファイナンス]の中村長也前社長が担当した。また堀江貴文前社長も個人的に資金の借入をしていたという。
これらの口座は主に、ライブドアが自社株などの売却益を還流する過程で利用され、他にはやはり「こういう類の話でよく名前の挙がる」イギリス領バージン諸島に登記されたペーパーカンパニーの「エバートンエクイティ」が用いられ、ここにもライブドアや[ライブドアマーケティング(4759)]の売却益が入金されたこともあったという。多いときには総額200億円前後の資金が入り、今年1月中旬にはこれらの口座の中から約120億円が国内のライブドア関係の口座に送金されたこともあったという。
百歩、いや千歩くらい譲って自社の事業活動で稼いだお金ならともかく、これらの売却益はいわば「違法行為で市場から巻き上げた不浄のお金」に他ならない。今件が発覚しなければそれらをさらに複雑な経路を経て、ゆくゆくは自らのふところに忍び込ませるつもりだったのだろう(役員報酬なりなんなりと、いくらでも手はある)。発覚してみればあまりにもありきたりな手ではあるが、怒りの念が湧き上がってくる人も少なくないだろう。
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