国産初・30年任務の超音速支援戦闘機F1、3月9日で退任
2006年03月10日 07:20
【asahi.com】が報じたところによると1977年から運用が開始された航空自衛隊のF1支援戦闘機の最後の飛行が3月9日、【福岡県築城基地】で行われた。今訓練飛行を最後に、国産初の超音速ジェット戦闘機であるF1支援戦闘機は退役することになる。
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F1支援戦闘機(各種事情による呼び名で本来は「戦闘攻撃機」)は【三菱重工(7011)】が開発したもので、エンジンは【石川島播磨重工業(7013)】製。最高時速はマッハ1.6で、航続距離は2600キロ。日本の国産航空技術で超音速機(音速を超える機体)をというニーズのもとに、超音速練習機T-2をベースに開発された。
当初は126機が配属されるはずだったが予算の関係で77機に留まり、それらの機体も1997年から逐次、次期支援戦闘機でありF-16をベースに作られたF2支援戦闘機(昔FS-Xという名前で「やれ国産だ、日米共同開発だ」と色々物議をかもし出した機体)に換わっている。今回の飛行はF1の運用を唯一続けてきた築城基地の航空自衛隊第6飛行隊が実施したものであるという。また、記事によると同飛行隊に配備されている7機のうち、展示用に保存される1機以外はすべて廃棄されるとのこと。
F1は日本初の超音速ジェット軍用機として長い間親しまれ、『ガメラ2 レギオン襲来』『ベストガイ』などいくつかの邦画にも登場する。また、シミュレーションゲームにもその雄姿を映し出すことも。
長い間日本の空を守り続けてきた荒鷲に、改めて敬意を示したいところだ。
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(最終更新:2013/09/19)
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