プレステ3、発売を当初の06年春から11月初旬に延期へ
2006年03月15日 06:10
【Mainichi INTERACTIVE】の報によると、【ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)】は3月14日、今年2006年の春に発売を予定していた新型家庭用ゲーム機プレイステーション3(PS3)の発売時期を今年11月初旬にすることを決定した。本日3月15日に業界・報道関係者向けに開催される「PS Business Briefing 2006 March」で発表される。搭載予定の次世代DVD「ブルーレイ・ディスク(BD)」の規格作りが遅れ、量産体制が整わないためだという。
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【ソニー(6758)、プレイステーション3は予定通り今春発売予定とするも規格決定が遅れるとずれ込みもと】でも報じているように、親会社の【ソニー(6758)】やSCEは重ねてプレステーション3の発売日は当初予定の2006年春であると発表していた。その一方、PS3に搭載する次世代光ディスク規格「ブルーレイ・ディスク」とデジタル映像・音声入出力インターフェイス規格「HDMI」に関する規格が最終的に決定していないので、動向次第では発売日に影響を与えうることも明らかにしている。
記事によると具体的には、今春発売を強行すると初期出荷台数としては50万台程度しか量産が間に合わず、業界側が必要であると想定している250万台の2割程度しかキープできなくなり、品不足による市場の混乱は必至と予想された。そのため今回の発売日延期と相成った。
また、記事ではアナリストのコメントとして「規格策定の遅れで量産が間に合わないのも一因だろうが、それよりもヒットセールスが期待できるソフトのラインナップと、ゲーム機本体の新機能が不足しているための延期」と分析している。
今回の延期により、先陣をいくマイクロソフトのXbox360の低価格構成や、同じく年内発売の[任天堂(7974)]の家庭用ゲーム機「レボリューション」の攻勢の影響を大きく受けるものと思われる。また、「ブルーレイ・ディスク」対「(東芝などの)HD-DVD」の対立で前者が優勢に立っている理由の一つが「プレイステーション3への搭載」だっただけに、そのプレイステーション3の発売延期がこの対立に微妙な影響を及ぼす可能性もある。もちろんゲーム業界には少なからぬ影響はあるだろう。
本日の発表会でどのような説明がなされるのか、そして正式な延期内容についても注目したいところだ。
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