【更新】共済年金が2010年から保険料率上げ、一元化に向けて
2006年03月01日 08:30
[YOMIURI ONLINE]によると、政府は2月27日、厚生・共済両年金の一元化に向けて、厚生年金よりも低い共済年金加入者の保険料率を2010年度から毎年度定率で引き上げる方式により、将来的に料率をそろえる方針を固めた。引き上げ幅は少なくとも毎年度0.354%とし、さらに上積みする方向で調整しているという。
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保険料率は2005年度では、厚生年金が報酬額の14.288%、国家公務員共済は13.5%、地方公務員共済が12.7%。まず国家・地方両公務員共済の格差を無くすための引き上げが2009年度に終わるため、それからの料率統一を行うがために2010年度からとなった。
0.354%/年で引き上げると、厚生年金と公務員共済年金が同じ保険料率水準になるのは2022年度。統合を早めるべきだとの意見に対して、0.354%からどこまで上積みできるかが焦点だという。
また、私学校の教員に適用される私学共済年金も公務員共済年金同様に、毎年定率で引き上げ料率の統一が図られるが、公務員共済年金と同じ0.354%ずつの上げ幅だと、厚生年金のレベルに達するには2030年度になるという。積み上げ幅のアップが求められる一方、関係各員からの反発も予想されるとのこと。
将来的には厚生年金と国民年金の統一も、という話が議論に登っている。年齢層別人口比率も、年金制度そのものの改正を模索しなければならない状況にある。何か抜本的な具体策はないだろうか。
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