偽造国際郵便為替で被害相次ぐ、ネット取引での為替受取には要注意
2006年02月26日 18:00
[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると、特にインターネットオークションなどネット上の取引における代金支払いの手段として海外から送られてくる、国際郵便為替証書に偽物が相次いでいることが明らかになった。2005年5月下旬から今月2月中旬までに、大阪など全国の20郵便局に149枚の偽造証書が持ち込まれ、約1145万円が換金されているという。
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記事によると偽造証書はアメリカの郵便庁が発行する証書を偽造したものだが、アジアやアフリカなど、アメリカ以外の場所から送付されるのが特徴だという。さらに最近では、偽造のトラベラーズチェックも相次いで押収されている。【郵政公社】では公式サイトに偽造証書の見分け方を公開するなどして注意を呼びかけている(【注意勧告ページ】)。
国際郵便為替証書は郵便局が国際送金のために発券する金券で、記事によれば偽造証書の持込の頻度は回数・枚数ともに増加中で、受取人のほとんどは「偽造だとはわからなかった」としている。また偽造証書は額面が650から700ドルと高額なものが多く、ネット上で成立した取引価格の何倍もの額の偽造証書を送りつけて換金させ、余った金を海外の口座に返金させるという手口が目立つという。要は偽造犯罪で一番リスクの高い場面を、何も知らない第三者に投げてしまう手法なわけだ。
日本は特に「経済的に豊かであるという認識が国際的になされている」「インターネットが普及している」「隣国に国家レベルで有価証券を偽造している国がある」などから、偽造証書詐欺のターゲットになりやすい状況にある。インターネットを経由して海外と取引のある人は、十分注意するべきだろう。
それにしても郵政公社、偽造問題が深刻ならもう少し上記の注意勧告ページを分かりやすい場所に設置するなりリンクを張るなりしてほしいものだが。
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