臓器提供の意思表示をネット上からでも
2006年02月16日 12:10
【NIKKEI NeT】によると現在「臓器提供意思表示カード」で行われている臓器移植のための臓器提供意思表示について、【厚生労働省】と【日本臓器移植ネットワーク】は2月15日、インターネットや携帯電話からでも登録できるシステムを今夏にも稼動させる方針を明らかにした。
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このシステムは登録すると入力内容が記載された意思表示カードが自宅に届く仕組み。拒否の意思表示も登録できる。1997年10月の臓器移植法施行以来、移植ネットではカードを1億枚程度配布しているが、カード所持率は低いとされている。今回の新システム稼動は、保有率の向上を目指したものと思われる。
とはいえ……今ひとつ工夫に欠ける気がしてならない。インターネットや携帯電話から登録できるシステムにするのなら、単にカードが届くだけでなく、定期的に何らかのプラスとなる情報を提供するなどのメリットを与えるべきだろう。そうでなければ積極的にアクセスして登録しようとする人など、あまりいないのではないだろうか。
イメージキャラクターを採用して、その人たちによる臓器移植に関するメッセージを流してもいいし、一般の人が読みたくなるような、それでいて臓器移植に関連のある情報を提供するのも良い。要は頭の使いどころ、というわけだ。システムさえ用意すればあとは利用してくれるだろうという、甘い見通しでは空回りしてしまうに違いない。
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