告発を受け東京地検、堀江容疑者らを起訴へ
2006年02月11日 09:30
【NIKKEI NeT】によると【ライブドア(4753)】グループの証券取引法違反事件で東京地検特捜部は2月10日、先の【証券取引等監視委員会】の告発を受けて同社前社長の堀江貴文容疑者ら4人を拘置期限の2月13日に、証券取引法違反(偽計、風説の流布)罪で起訴する方針を固めた。さらに特捜部は同社の粉飾決算に関する容疑の解明も進めているので、起訴した後も拘置を続け、捜査を継続するという。
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報道によれば堀江容疑者本人は逮捕容疑や、ライブドアの粉飾決算を全面否認している。聴取以外の自由時間には差し入れられた百科事典や独居房備え付けの本を読んでいるとのこと。運動や入浴も欠かさず、健康状態は良好。一方、逮捕された他の3人は大筋で容疑を認め、堀江容疑者の関与も肯定しているという。
一方、ライブドアの旧経営陣で違法行為に関与していないとして逮捕されず、人事刷新の際に代表権を持ち中核に据えられたばかりの熊谷史人代表取締役が、子会社利益の本体への付け替えなどについて、経理操作実務担当の執行役から報告を受け、了承していたらしいことが明らかになった(【NIKKEI NeT】)。特捜部でもこのことを把握しており、今後熊谷取締役の粉飾工作への関与も調査対象になると思われる。
今回のライブドアグループによる粉飾決算などの証券取引法違反容疑については多かれ少なかれ、ほとんどの内部上層部が関与していた可能性が出てきた。いっそのこと当時の内部経営陣はすべて降ろした方が「確率論」としてだけでなくイメージ的にも良いのではないかという意見も出てくるものと思われる。
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