野村証券(8604)、整理ポスト株の口座振替停止。対ライブドア対策か
2006年02月25日 17:30
【野村証券(8604)】が2月15日から、上場廃止が決定して整理ポストに割りあてられた株式の口座振替を停止していたことが明らかになった(発表ページ)。リリースには一切言及がないが、【ライブドア(4753)】株式の上場廃止を想定した措置と思われる。
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ライブドア株式は総株主数約22万人、発行済み株式総数が約10億5000万株に及ぶ。上場廃止ともなれば【証券保管振替機構(ほふり)】に預けられていた株式が取扱いをしている証券会社を経由して各株主に返還されることになる。だがあまりにも株主数が多いことから、【ライブドア問題、上場廃止となれば株券引渡しに一年はかかる!?】にもあるとおり各証券会社の人的・経費的負担が懸念されていた。
リリースには
平成18年2月15日より、証券保管振替機構を通じた他金融機関から弊社への株券移管につきまして、整理ポストに割り当てられた銘柄の受付けを原則として停止いたします。何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
とあり、「整理ポストに移行ともなれば上場廃止の可能性は高く、廃止決定後の手続が面倒なことになる。整理ポスト確定後に現状以上の手間を増やしたくない」という、特にライブドアの上場廃止を想定した意向が見て取れる。
整理ポストの株の口座振替を拒否するのは異例中の異例である一方、今後他の証券会社も追随する可能性が無いとはいえない。来るべき日に備え、少しでも影響を少なくしようとする動きは今後もあちこちで見受けられることだろう。
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