モスフードサービス(8153)、安定株主対策に顧客やファンなどを個人株主に
2006年02月04日 18:10
日テレNEWS24によると、大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」を展開する【モスフードサービス】の櫻田厚社長が2月3日、「まーけっとNavi」に出演、モスバーガーの顧客に個人株主として株式を所有してもらうことを安定株主対策にしたいとの考えを明らかにした。
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「モスの顧客、ファンが個人株主して増え続けることが、一番の安定株主対策である」と櫻田社長は番組の中で語り、またその望むべき率としては「極端にいえば7割、つまり数万人程度」と話した。
モスフードサービスの株主数は昨年末の四季報によれば、約1万4000人。ただし筆頭株主でも7.0%、特定株数が32.8%・浮動株数が40.0%と、大株主が少ない状態にある。そのため、経営を中長期的に安定させるためには(好意的な)個人株主を増やす必要があるとし、昨年には単元株式数を1000株から100株に引き下げ、結果として株主数は3000人ほど増加している。
特に食品系などの耐久消費財を取扱う上場企業には、その企業の商品のファンだから株主になるという「ファン的株主」が多い。だからこそ櫻田社長も単なる個人株主が、ではなく「モスの顧客、ファンとしての」個人株主を増やすことを望んでいるのだろう。
だがそれは同時に、企業がそれら個人株主の期待を裏切らない状態を維持し続ける義務をも企業に与えることになる。上場企業で無くともごく当たり前のことなのだが、CSR(企業の社会的責任、Corporate Social Responsibility)を守ることがこれまで以上に必要とされることだろう。
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