【更新】ドン・キホーテ(7532)、イオン(8267)のオリジン東秀(7579)に対するTOBに応募、事実上イオンによる買収成功へ

2006年02月24日 19:10

お弁当や惣菜のチェーン店オリジン東秀(7579)に対し、ドン・キホーテ(7532)イオン(8267)が共にTOBを行っていた件で、2月24日オリジン東秀とドン・キホーテは、ドン・キホーテが特別関係者保有分も含めた普通株式844万5098株(約47.54%)について、イオンのTOB(株式公開買付)に応募することを明らかにした(発表リリース、PDF)。また、これに伴いイオンでも、公開買付を当初予定の3月1日から3月13日まで延期することを明らかにした([発表リリース、PDF])。事実上ドン・キホーテがオリジン東秀の買収、子会社化を諦め、イオンに任せたかたちとなる。

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各社の発表リリースによれば、ドン・キホーテのTOB失敗後、同社の会長安田隆夫氏とイオンの社長岡田元也氏との間で2日間にわたり会談が行われ、その中で次世代型コンビニエンスストアおよびオリジン東秀の経営のあり方等につき、意見交換がなされた。そして

・小売業はお客さま第一が基本であり、現場が最も重要であるという点において意見が一致
・お客さまの声に応えていくためには、ドン・キホーテがイオンの公開買付けに応募することが最善であるとの結論
・ドン・キホーテとイオンは良好な関係を継続し、事業協力に向けた話し合いを持つことを相互に確認


などの合意確認が行われ、今回のTOB応募となった。

なおイオンのTOBが成功した場合、オリジン東秀の株式は上場廃止になる可能性は十二分にあるといえる。

気になるのは【オリジン東秀(7579)株式12.65%をタワー投資顧問が取得】でも報じたとおり、タワー投資顧問がオリジン東秀の株式を相当数保有していること。TOBによる値のつり上げなどが事実上無くなった以上、タワー投資顧問としてはいかに市場で売り抜けるか、あるいはイオンの公開買付に参加するか、どちらかしか手が無いことになる(長期保有を続けてもいいが、上場廃止になる可能性が高いことを考えると、流動性の問題からその選択肢は考えにくい)。

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