ドン・キホーテは1月16日からオリジン東秀に対し公開買付価格2800円でTOB(株式公開買い付け)をしていたものの、オリジン東秀から反対され、事実上の敵対的TOBとなっていた。さらに【イオン(8267)】がホワイトナイトとして同じくオリジン東秀に公開買付価格3100円でTOBを実施。ドン・キホーテのTOBの成否に注目が集まっていた。

ドン・キホーテ側の買い付け目標は発行済み株式数の2.48パーセントである43万7300株。これにすでに所有している30.92％をあわせ、1／3以上の議決権を確保し、より強い影響力を持とうとした目論見は果たせなかったことになる。

あとはイオン側が実施しているTOBがどのように推移するかが気になるところ。こちらは3月1日に締切の予定。TOBの成功の度合い如何ではオリジン東秀の上場廃止もありうるという。

TOBが失敗に終わったとはいえ、ドン・キホーテがオリジン東秀の大株主であることに違いは無い。次はどのような手を打ってくるのか、気になるところだ。

※追記：
正式に失敗を発表(【発表リリース、PDF】)。1件100株しか集まらなかったとのこと。ドン・キホーテ側ではサイドTOBをすることはないとし、買収を断念したもよう。ドン・キホーテが保有している30.92％のオリジン東秀株を、イオンに売る可能性も出てきたことになる。

■参照記事:
【イオン(8267)、オリジン東秀(7579)に株式公開買付(TOB)、ドン・キホーテ(7532)より好条件で】
【リスク大きく十分な説明もないとし、オリジン東秀(7579)がドン・キホーテ(7532)の公開買付に反対表明】
【ドン・キホーテ(7532)、オリジン東秀(7579)にTOB実施】