鳥インフルエンザの「必要隔離期間」は6か月、アメリカの専門家が指摘
2006年02月15日 12:15
【Mainichi INTERACTIVE】によると来日中の【アメリカ戦略国際研究所(CSIS)】の上級研究員、【デービッド・ヘイマン(David Heyman)】氏は東京都内で鳥インフルエンザ対策について講演し、その中で「ワクチン開発までの6か月間は隔離が必要」であると指摘した。
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ヘイマン氏は毒性の強い鳥インフルエンザ(H5N1型)が人から人へ感染するウイルスに変異した場合、そのウイルスを特定しワクチンを開発するまで6か月はかかるとし、その間いかに感染を食い止めるかがカギと主張した。そして政府や地方自治体などが連携して患者を隔離できる体制の整備が急務だと訴えた。
ウイルスが常に、しかも加速度的に進化することを考えると、それを上回るスピードでウイルスの特定とワクチン開発をするくらいの注力をしないと、「6か月」が「一年」「二年」になってしまう可能性は十二分にある。その時が来てから「だからあれだけもっと予算と人員を割くべきだった」と、かつての映画『復活の日』の話のようなことになってからでは遅い。備えあれば憂いなし。
日本に限って言えば困ったことに、すぐ隣に、感染患者が発生してもすぐに隠ぺいして無かったことにし、結局事態を急速に悪化させる国かあるというネガティブファクターが存在する。鳥インフルエンザへの備えは他国以上に敏感になる必要があるだろう。
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(最終更新:2013/09/19)
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