ライブドア(4753)の主力銀行が新規融資を拒否の方針

2006年02月13日 08:30

株式イメージ【Mainichi INTERACTIVE】によると三菱東京UFJ銀行(8306)三井住友銀行(8316)などライブドア(4753)の主力取引銀行が、同社への新規融資には一切応じない方針であることが2月11日明らかになった。ライブドア前社長の堀江貴文容疑者ら経営陣の逮捕や上場廃止の懸念、さらに法人としてのライブドアも刑事告発を受けたことに対する措置だという。すでに各銀行はライブドア側にこの方針を非公式に伝えているとのこと。

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記事の指摘では、ライブドアの資金調達方法は銀行からの借入は数十億円と少なく、ほとんどが株式市場からによるもの。最近ではフジテレビ(4676)が引き受け先の第三者割り当て増資分もあり、当面資金繰りの問題は無い。

だが事件発覚後、ネット広告の激減やグループ企業の離脱、粉飾決算の疑惑、そしてフジテレビや一般株主、買収先企業からの損害賠償訴訟の可能性などネガティブファクターが多く、急速に支出が増えて資金繰りが悪化する可能性が高い。

一方、これまでのように新株を発行するなどしての新たな資金調達先を株式市場に求めるのは困難な状況。そして今回の主力銀行の新規貸し出しの拒絶もあわせると、資金面での不安はますます高まりそうである。

「第三者割り当て増資分を返せ」となると約440億円が飛びかねないことを考えると、フジテレビが(実質的に買収という結果になっても)救いの手を差し伸べてくれるのが、ライブドアにとっては一番ありがたい方策なのかもしれない。それだけの価値をフジテレビ側が見出せるかどうか、だが。

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