ライブドア(4753)騒動で子供投資家もダメージ

2006年02月01日 19:10

株式イメージ『Yahoo!JapanNews(共同通信)』が、中学生や高校生などの「未成年投資家」らによる「ライブドア(4753)被害」を取り上げている。彼らのブログで、悲鳴にも似た書き込みが続くと報じているのだ。

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ライブドア株式は会社名がマスコミに取り上げられることも多く、IT銘柄として注目を集め、さらに1枚あたりの購入価格が安いことが子供たちにも「お手軽」な銘柄として注目された。記事ではライブドア株式10株を手数料込みで約1万円にて(単価698円)で購入した、ある高校生の話を取り上げている。ライブドアを選んだのは、昨年親の口座でライブドア株を買ってもらい利益を出したことから。お子遣いで自分の証券口座を開いたばかりで、ライブドアを買い、いきなり持株の大幅下落という洗礼を受けてしまったことになる。

記事には年末の株主総会にも参加し、企業買収を進める同社の発展を信じたから購入した、とある。期待が大きかっただけに昨今の報道には株価の下落以上にショックを受けているかもしれない。

投資は基本的に自己責任。今回の場合は粉飾決算の可能性もあり、その場合には一概に百%自己責任とも言い切れないが(開示された情報では判断しきれないから……とはいえ調査・分析能力があれば、ある程度の「香ばしさ」は分かるはず)、ここから彼の持株が含み益を得る可能性は極めて少ないと判断せざるを得ない。

買ったときの手数料から逆算すると、今の株価で売っても手数料すら出ないはず。ここは「授業料」と思ってホールドするしか手はないだろう。今件では数千万、数億の単位で財を失った人も多い(投資関係のブログでもそれが見て取れる)。本人にとっては大金だろうが、わずか1万円で投資の両面を知ることができたのだから、むしろ幸運だったという考え方もある。上場廃止になれば現物出庫して額に飾り、戒めとするのもよかろう。

……まぁ、ライブドアがあそこまで株式の大分割をしたのも、大義名分では「小学生でも株主になれるように」というのがある。このような事態が起きうることは容易に想像できたわけで。ある意味この事件は、日本の投資関連の歴史に大きく刻まれることになるのかもしれない。「はじめて多くの幼年投資家らが損失をこうむった事件」として。


(最終更新:2013/08/29)

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