購入仲間が多いほど安くなるネットショップをヤフー(4689)が開始。が……(追記事あり)
2006年02月03日 08:30
【CNET Japan】によると【ヤフー(4689)】は1月31日、オンラインショッピングサービス【Yahoo! 共同購入】を開始した。商品の販売数に応じて価格が変動するオンラインショッピングで、期間内の販売数が多いほど商品単価が安くなるというもの。また、ヤフーの各サービスで利用できる「Yahoo!ポイント」も得られる。
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サービススタート直後の参加店舗数は約300。若い女性向けの商品がメイン。今後は店舗・商品数共に増やしていく予定。さらに2月中は液晶テレビなどが当たるキャンペーンも実施される。
この「ネットで仲間と一緒にまとめ買いすることで値を下げる」という、いわば「タクシーの相乗り割り勘」のサービスは、なるほど便利で役立つ発想(店舗側も大量に商材をさばけるので仕入れ元からの原価を下げることができ、結局利益は増す)といえる。
だがこの「同一商品を購入する際に不特定多数の他のお客と共に買うことで単価が下がる」システムは、【ネットプライス(3328)】が「ギャザリング」というシステムで複数のビジネスモデル特許を取得している。具体的な特許申請内容が分からないので断定はできないが、内容次第ではこの特許に抵触する可能性がある。ヤフー、ネットプライス両社のサイトやサービスを見ても両社が提携あるいはビジネスモデルの使用許可をしたという記載はないが、もしかするとすでに許諾を受けているので問題はないのかもしれないが……(ただその場合、何らかの業務提携が行われるはずであり、そうであれば両社とも上場企業である以上、IRなどで告知されねばならないが、見つけることはできなかった)。
少々気になるところではある。
※9:15追記
ネットプライスに確認したところ、「Yahoo!共同購入」はすでにネットプライスの「ギャザリング」システムなどについて許諾を得ているとのこと。両社とも上場企業であるにも関わらず業務提携などに関するリリースが一切ない件は「近々に発表する」という返答をいただいた。本来なら発表は正式運用開始前、遅くとも運用開始直後に行うべきはずなのだが……
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