中外製薬(4519)、タミフルを国内生産へ

2006年02月13日 08:30

時節イメージ【asahi.com】によると鳥インフルエンザ関連で世界中で需要が急増している抗インフルエンザ薬「タミフル」が日本国内でも生産される見通しとなった。現在では独占製造しているスイスの製薬会社ロシュから子会社の中外製薬(4519)が輸入して国内で販売しているものの、需要の急増などを受けて国内での生産を決めたようだ。生産開始は早ければ2年後になるという。

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タミフルイメージ記事によれば今回のタミフル国内生産決定は、将来的にインフルエンザが大流行する事態に備え、国内で安定供給できるルートを確保する体制をつくるのが狙いだという。

タミフルにはカプセル型とドライシロップ型があるが、鳥インフルエンザの変異などで人から人に感染する新型インフルエンザ対策として国から備蓄対象に指定されているのは前者。中外製薬ではまず、コストの大きいシロップ型を製造し、収益性を見ながらカプセル型の国内製造が可能かどうか判断するもよう。

日本国内ではすでに2002年から2003年の間にタミフルが足り無くなったこともある。昨今の鳥インフルエンザの流行の兆しも受け、厚生労働省からの強い要望とあわせ、今回の決定となった。なおタミフルは治療剤ではなくあくまでも症状を抑える対処薬。

とはいえ、シロップ型の量産開始が2年後で、カプセル型の製造はその後に、しかも収益性と照らし合わせてとのこと。日本は世界最大のタミフル消費国ということもあわせ、漫然とした不安はまだ続くのかもしれない。

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