キリンビバレッジ(2595)、達人がアドバイスするオンラインショップ「Markers」をオープン
2006年02月06日 19:15
【キリンビバレッジ(2595)】は2月2日、「量よりも質のオンラインショッピングサイト」「総合デパートに対してセレクトショップ」をコンセプトにしたEコマースサイト【Markers】をオープンした(【参照記事:Japan.Internet.com】)。さまざまな分野の達人たちが本当に好きなもの、愛着のあるものを紹介するという、ちょっと変わったサイトであるという。
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「Markers」は (1)「マーカー」と呼ばれる各エキスパートな人たちの特集記事、(2)マーカーのオススメ商品、(3)ショッピングカート機能 の3要素から構成されている。実際にページを見てもらえば分かるとおり、機能美というよりビジュアル・見た目の印象に重点をおいている。ユーザーはマイページ登録をしてスケジュール管理をしたり、商品や特集記事のチェックが可能。また、商品購入以外はすべて無料で利用できる。
当初のマーカーは料理家の栗原はるみ氏、キリンの商品企画部長 佐藤章氏、イラストレーターの安齋肇氏、ムツゴロウさんこと畑正憲氏、風水の達人ことDr.コパ氏など10名。商品数は100点で、うち4分の1程度が栗原氏とキリンによるオリジナル商品、その他はマーカーが独自に選んだ商品となる。キリン主催のサイトであるにも関わらずキリン以外の商品が多数をしめるのは、「まずはユーザーに支持されるサイトを作ることが先決」という意図からのもの。また、機能重視の本来のEコマースサイトのようにではなく、ウィンドウショッピングを楽しむように利用してほしいとのこと。
詳細は実際にアクセスして確かめてほしいが、例えるのならソムリエ付のフランス料理店や、アドバイザーが詳細にガイダンスしてくれる高級衣料店のネット版、あるいは有名ブロガーによるブログやその道のプロが記事解説などを行う【オールアバウトジャパン(2454)】のEコマースサイト版と表現すれば「なるほど」と思うかもしれない。あるいは一部領域で著名な物欲大魔神こと【スタパ斉藤氏】がデザイナブルなアフリサイトを開いたら……と想像すると分かりやすい。
カリスマ・αブロガーと彼らによるリコメンドアイテムの紹介ページという、既存の要素を組み合わせて新しいものを作る手法はそれほど目新しいものではない。だが目新しくないから意味がないというわけでは決して無く、面白く、役に立ち、多くの人が賛同してくれればそれは大成功といえる。
やもすれば「やらせ」「無理にオススメする」形になりがちなこのタイプのサイトだが、いかに自然に「本当のオススメを情報として提供し」、読み手がそれに納得できるかが、成功の鍵といえるだろう。
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