ジェイコム(2462)誤発注利益受け皿基金に証券会社50社が209億円拠出

2006年02月15日 08:30

【NIKKEI NeT】によると【日本証券業協会】は2月14日、ジェイコム(2462)株式の誤発注に伴う利益返上の受け皿として設立した証券市場基盤整備基金に、証券会社50社から総額で209億円の拠出申し出があったと発表した。金額が最大だったのは、【UBS証券】の120億円(によると同証券が得た利益は)。新基金はシステム障害などにそなえたバックアップシステムの構築などに活用する方針(証券市場全体のBCP整備のための取組みについて)。

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日証協は拠出額1億円超の証券会社に社名を公表するよう要請したが、そのリストによると16社が名乗りをあげた。そのリストによって、騒動直後には表明していなかった【ゴールドマン・サックス証券】が利益をあげていたことも判明した。他にもあわせて公表・未公表を足して合計50社が利益拠出を表明している。

元記事では「具体的な使い道はこれから協議する」とのんきに構えているようすも報じられているが、これでは「またひとつ新しい天下り先を作る大義名分ができた」とほくそえんでいる方々がいるな、と思われても仕方が無いような気がする。想定しているシステム障害や災害はいつ起きるか分からない。それこそ、明日起きるかもしれない。折角「手段」が得られたのだから、関係者には一刻も早く履行に移す心構えが必要とされるだろう。

たかが1銘柄の取引が増大したからといって国家レベルでのインフラを止めざるを得ないような、やわなシステムがいまだに動いている状況なのだから……。


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