【アメリカ食肉協会(AMI)】などは当初、日本の「即時輸入全面停止措置」を行きすぎだとして批判していたが、日本国内からの激しい批判を受けて態度を転じたもようだ。記事では全米食肉組合のマックロー会長の談として「一つの小さな企業が輸入条件に違反したことが日米両国の信頼関係を損なった」とし、業界側のミスについてアメリカ政府に謝罪し、さらに日本政府にも伝えるよう求めた。

参照記事からだけではこの「全米食肉組合」がどのサイトにあたるのかが判明できず、コメントなどを探すことがかなわなかったが、会長名が異なることから少なくともAMIとは別の団体と思われる。

混入を見逃した(というよりそれがいけないことであることを認識していなかった)業者や検査官がいたことには「輸入条件に習熟する時間があまりなかった」とその理由を説明している。とはいえ、業者と検査官の両方をスルーして日本に到着したということは、業者はともかく問題のある検査官が単数であるとは考えにくい。

徹底周知はもちろんだが、もし「どのみち他国の国民の口に入るのだから検査は徹底しなくても……」という甘えが頭のスミにでもあるのなら、是が非でもあらためてほしいものである。まだどこぞの国のように開き直ったり逆切れしないだけ、期待できるところがあるといえよう。