豚まんと肉まんの違いを明確化してみる

2006年01月22日 18:00

肉まんイメージ【Excite News】にて、冬の間食の代表食の一つ中華まんの中でももっともメジャーな「肉まん」と「豚まん」についての調査レポートが掲載されていた。ごく普通に「肉まん」などの言い回しはもちいており、「肉まんの関西風の呼び方が豚まんなのか」という程度にしか考えていなかったのだが、レポートを読むとなるほど、と思うことしきり。

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豚だろうと牛だろうと羊だろうと肉には変わりない。だから「肉まん」は肉が具のメインである中華まんで、その中でも豚肉ならば「豚まん」なのだろう。また、関西や中華街などでは特に「豚まん」とわざわざ言っているのか、という認識しかなかった。だがレポートでは「関西では肉といえば牛肉のことを指す。だから豚肉を入れた中華まんは、牛肉を入れたのと勘違いされないようにと『肉まん』ではなく『豚まん』と呼ぶ」という指摘。なるほど、確かにおでんの具の牛筋も関西がメインだ。

さらにレポートでは現在コンビニで発売されている肉まんの肉はすべて豚肉であること、メーカーによって味付けに彩りを添えるため、他の肉の旨みも取り入れているところもあることなどが紹介されている。

では「肉といえば牛肉が普通の関西では、関西曰くの『肉まん』こと牛肉まんなどというものは存在するのか」という疑問が浮かんでくる。レポートでは「全部豚肉」という結果が出ているが、記憶にある限りではわざわざ「牛肉まん」と銘打った商品があったような気がする。

現在は無いということだったが、検索の結果、過去においてはAPMPや井村屋など一部メーカー・コンビニで、牛肉まんが発売された形跡を見つけることができた。ただ、現在まで発売が継続されていないということは、継続するだけの人気を勝ち得ることができなかったと理解すれば良いのだろう。また昨今では値段の問題もあるかもしれない。

村上牛の牛まんイメージコンビニ以外なら、ということでポイント騒ぎで今話題の(苦笑)「楽天市場」でも調べてみると、一件だけ「牛肉まん」のキーワードで該当するものがあった。それが『美食や やま信』の『村上牛の牛まん』。紹介ページを見ると村上牛をふんだんに使った中華まんのようだが一つ定価350円・特別価格280円というのは、コンビニではちょいと手が出せない設定。また、紹介ページでは「美味しいぶたまん」という表記があり、「中華まん=ぶたまん」というイメージがあることをあらためてうかがい知れる(原材料に豚肉の文字はないので、実際にはぶたまんではないので、念のため)。

コンビニという全国展開レベルでなければ、中華料理店などにおいて「牛肉まん」は意外に数多く存在することも分かった。例えば岡山の【広東菜館 山珍】【目白五十番】などでその姿を見つけることができる。

寒い冬、小腹がすいたときにぴったりな間食の肉まんだが、ディープなファンは意外に多く、専用ファンサイトも複数見つけることができる。身近にあるものだからこそ、実は奥深いものがあるということなのだろう。

ちなみに当方(不破)は現在減塩などの食事療養中なので、中華まんはタブー状態。コンビニのレジからわずからにただよう美味しい香りを味わうことしかできないのが現状。記事を書いているうちによだれが出てきたのはいうまでもあるまい(苦笑)。


(最終更新:2013/09/04)

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