●ライブドア(4753)「今件はシロ」と社内調査結果発表
【ライブドア(4753)】と【ライブドアマーケティング(4759)】は1月19日、「マネーライフ」社の買収を巡る証券取引法違反容疑に関する社内調査結果を発表、自らの潔白を主張した(【発表リリース、(PDF)】【参照記事:NIKKEI NeT】)。リリースなどによれば、マネーライフの株式すべてを取得した「VLM2号投資事業組合」は、子会社ライブドアファイナンスが業務執行組合員を務める「EFC投資事業組合」の出資先「M＆Aチャレンジャー投資事業組合」のさらに出資先であり(つまり間に別の投資事業組合をはさんでいるから)、さらにそれぞれの組合で業務執行組合員が異なるから連結対象とするには当たらないとしている。また仮に連結対象と判断されても、東証の規則に照らし合わせれば開示する可能性は低いとしている。

だがリリースではそれぞれの投資事業組合がどのような構成でどのような資金の流れをしているのかが明記されていないため、「組合員が異なるから」との主張は信憑性に欠けるところがある。また、「開示しなくてもよいと思った」とあるが、開示すべきかどうかは東証が判断する内容である。

今件は発表そのものは義務として必要だろうが、正論とはとてもいえば、言い訳としか受け止められないだろう。

●HS証券の副社長野口英昭氏、那覇市内で遺体で発見。刃物による失血死
『ANN』 や『NNN』、【Mainichi INTERACTIVE】によると、那覇市内のホテルで【エイチ・エス証券(8699)】の副社長野口英昭氏が手首などから血を流して倒れているのが発見され、死亡が確認された。死因は失血死と見られる(【エイチ・エス証券による死亡確認の報、PDF】)。

異常を知らせるブザーが鳴ったため従業員が駆けつけたところ、男性がベッド上であおむけに倒れていたという。部屋は内側から施錠されており争った形跡は無く、手首に切り傷があった(一部報道では「刺し傷」とある)。当局では野口英昭氏は自殺したと見て捜査を進めている。

エイチ・エス証券は一連の事件で株式交換を行った「JMAMサルベージ1号投資事業組合」を運営する「日本M＆Aマネジメント」の親会社。野口英昭氏氏は証券会社からオン・ザ・エッヂ(現ライブドア)に入社し、オン・ザ・エッヂのマザーズ上場準備を担当した。その後、ライブドア子会社の社長を務め、エイチ・エス証券に入社している。また、現在でも大量のライブドア関連株を所有しているという。

(最終更新:2013/08/29)