ライブドアは「小学生でも買える株価に」とのスローガンを掲げて100分割などの大型分割を実施し、上昇した株価をバックにM＆Aなどで事業を拡大してきた。だがこの手法にはむやみやたらと分割を繰り返すことで株式市場を混乱させるなどの批判も強かった。

昨年までは分割権利確定から、分割後の子株の市場流通までに時間がかかったためにその傾向が強かったが、今年に入ってからルールが変わり、権利確定後数日で子株も取引が可能となったため([参考:ソフトバンク(9984)の株式分割])「分割マジック」の手法の効力は薄らいできているといえる。

とはいえ、分割発表から権利確定までの間は売り手が少なくなるために値がつりあがる傾向に変わりは無く、いまだに企業側にしてみれば(大義名分は別としても)株価を押し上げるのにも有効な手段に他ならない。

渦中にあるとされている[ライブドア]内の[ライブドアニュース]では、

とだけ報じ、詳細は一切明らかにされていない。IR・プレスリリース共に情報開示は今のところ皆無。続報を待ちたいところだ。なおソースとなるNHKでは「株式分割に関する件」としているが、一部報道では「株式交換で企業を買収すると公表しながら実際には交換を行っていなかった」件と報じられており、情報が錯綜している。

ともあれ今件が事実(強制調査、という意味と違法行為という意味の両面)か否かはともあれ、今回の報道は堀江社長にしてみれば「想定の範囲外」だったに違いない。

※追記記事(17:15)
フジテレビによると、「風説の流布」の容疑として捜索を受ける、とのことで、やはり情報が錯綜していることに違いはない。また、すべての案件で、の可能性も否定できない。

※追記記事(17:45)
【Japan.Internet.com】に容疑案件の詳細が掲載。ライブドア関連会社の[ライブドアマーケティング(4759)](当時バリュークリックジャパン)と出版社のマネーライフに絡む子会社化について「風説の流布」が該当し、証券取引法に抵触するとのこと。

※追記記事(17:55)
[Mainichi INTERACTIVE]で報道開始。こちらも「風説の流布」容疑だが、詳細は明記されておらず、堀江社長やライブドアの経歴などが説明されている。

※追記記事(18:05)
[NHK]の記事が差し替えられ、内容が簡素化された。一部内容が先走っていたとの指摘もある。

※追記記事(18:15)
[NIKKEI NeT]で当初の記事を削除したとの告知と共に「東京地検、証券取引法違反容疑でライブドアを捜索へ」の記事が掲載。「証券取引法違反容疑でライブドア本社などへの捜索令状を取り、本日中にも家宅捜査する見通し」とのこと。

※追記記事(18:20)
18時15分現在における[マネックス・ナイター]の売却取引未成立情報によれば、ライブドア関連銘柄が上位4位を占めている。売りが殺到しているものと思われる。

※追記記事(19:05)
[YOMIURI ONLINE]で、「関係各所の捜索が始まった」と報じられた。

※追記記事(19:30)
[asahi.com]で、「ライブドアを証取法違反容疑で家宅捜索　東京地検特捜部」と報じられた。家宅捜索が始まったもよう。