【更新】厳冬続く日本で生活に与える影響は……

2006年01月14日 17:55

かぼちゃイメージ先に【高騰続くが現地は供給不足……野菜の高値、大雪などで交通網だけでなく生育遅れも問題】【大雪で野菜高値が続く中、ヨーカ堂系スーパーがキャベツなどを特売】で報じた通り、大雪などで大規模な被害をあちこちでもたらしている厳冬が続く影響で、積雪地帯はもちろんそうでない地域も含めた日本全体にさまざまな影響が及んでいる。直接の人身被害はもちろんだが、一般生活にも少なからぬ影響が出始めている。[Mainichi INTERACTIVE]と[YOMIURI ONLINE]では相次いでその現状が記事にされた。

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Mainichi INTERACTIVEでは泣き笑いと称し、厳冬でのさまざまな影響をプラスマイナスの点で列挙している。電力は消費量が急上昇、ガスも使用量増加、灯油も需要上昇。寒いのにホクホク顔というところか。

食品ではやはり野菜の高騰が話題に。値段が騰がっても(便乗値上げをしているところならともかく)一般生産農家が大儲けしているわけではない。供給は落ち着いてきたということだが、これから生育が遅れる可能性を考えると春先までは高値が続くとの観測。一方、暖をとるためにおでんが大評判という意外な話も。

他には、湯たんぽや使い捨てカイロが爆裂的に売れている話とか、冬物衣料のニーズが高まっているという話もある。これらの業種は、あるいは今後の業績に期待できるかもしれない。

一方YOMIURI ONLINEでは野菜の急騰に的をしぼり、詳細な解説が行われている。厳冬で生育の遅れや痛み、交通網の遮断などで野菜の出荷量の激減から急騰している話にはじまり、本来冬のこの時期にこそ野菜はまとめて採るべきなのにそれもかなわない状況が説明されている。

キャベツ一玉298円、レタスは380円、ほうれん草・春菊は一把248円と、通常時と比べたらそれこそべらぼうな値段がつけられている現状。店側でも白菜などの葉物を1/4単位にして安く買えるようにしたり、パック詰めにする工夫をしている。

外食産業も大変だという。野菜不足だからといってすぐにメニューを買えてしまうと客足が遠のいてしまうからだ。中にはアメリカ産の輸入の手当をはじめたところもあるという。

気になる今後の見通しについて、気象庁のコメントも掲載されている。それによれば「一般的に、冬野菜の生育はゆっくり。高値の解消までには、しばらく時間がかかりそう」とのことで、こちらもMainichi INTERACTIVEと見解に違いはなさそう。

実際先の記事でも触れたが、野菜の高騰は続いているし、普段は見られなかった「1/4売り」のキャベツはごく普通にみられるようになったし、安めの野菜のコーナーは必ず「野菜高騰の折り、同商品はお一人様一つまでに願います」などの記載を目にするようになった。また、代替品として重宝されているらしいモヤシの売行きも急伸しているようだし、ぞくにいう端野菜をうまく使えるサラダ・鍋ものパックやお漬物の惣菜も目にする機会が増えている。

野菜を採らなくともしばらくは生きていけるだろうが、偏食が身体に悪いことは間違いない。昔の人は冬場野菜によるビタミン摂取量が減るのを危惧して「冬至にはかぼちゃを食べよう」と慣習付けたこともあるように、過去の知恵には教えられることも多い。さまざまな知恵を駆使し、工夫して、この南極……ではなくて難局を乗り切るしかあるまい。

それこそ、野菜の品質がほとんど落ちない安価な冷凍技術でも開発できれば役に立つのだが。穀物や一部の野菜以外はまだまだ難しいようだし、今後の研究開発に期待したいところた。お米などはかなりいいセンまで行っているのだが。

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