東証のシステム増強内容具体的に発表

2006年01月11日 12:10

【東京証券取引所】は1月10日、当初2月に予定していた株式売買システムの能力増強について状況の急転をかんがみ1月10日までに前倒しして作業を行ってきたが、その作業を終えたことを作業内容と共に明らかにした(【発表ページ】)。

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今回の能力増強は大きく分けて次の二つ。

■SSU(システム記憶装置)の有効活用による注文受付ファイルの拡張
[内容]
SSUの空き容量を利用し、注文受付ファイルを750万件から900万件に拡張した。
[効果]
1日あたり、900万件までの注文受付が可能となった。

■クラスタ(業務サーバ)の増設
[内容]
クラスタの増設実施。
[効果]
注文受付処理能力について、増設前と比べて約1.3倍まで向上。

現在のところシステム動作に異常は見られないが、先のこともあり、月変わりの2月1日を過ぎるまでは油断がならない。

なお、参加者発注システムとの接続余力を拡張するための通信機器の増設については、今のところ、本年2月に実施予定として引き続き対応を進めているという。

今はまだ比較的相場が堅調だから良いが、多数の初心者が市場に参加している昨今、仮に相場が何らかの理由で急に反落した場合を考えると少々怖いものがある。

売りの連鎖反応、売りが売りを呼ぶ状況になった場合、そのような経験をしたことが無い初心者が我先にと売り注文に殺到したら、現状の900万件のキャパシティで間に合うのだろうか。また、その状況下で仮に注文が遅延したり執行できなかった場合、対処法を経験則から学んでいない多くの初心者の被害は……ということが想定される。そのような急落状況が起きないことが一番なのだが。

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