マシン更新前後にやっておいた方が良いことの覚え書き
2006年01月09日 16:50
年末年始に更新頻度タイミングが微妙にいつもと食い違ったのは、もちろん冬期休業ということもあるが、それにもまして大きな要因は自宅の端末が「滅んで」しまったこと。去年の春先から調子がよくなかったのだが諸般の事情でだましだまし使っていたものの、とうとう年末に内部ハードディスクがお亡くなり。直前にデータを外部ハードディスクにほぼ吸い出せていたものの、その作業の過程ですでに異常が見られたので不安120%。
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この忙しい年末の際のオーダーにも関わらずDELLのオーダーは当初予定されていた到着時期より一週間も早くマシンを届けてくれて「あなありがたや」状態だったのだが、どうも注文時のミス(フロッピーディスクドライブをオーダーし忘れていたり、プリンタ用のRS-232C端子のことを忘れていてケーブルを後で買わねばならなかったり)が多かっただけでなく、ソフトやデータのバックアップの点でも「ああ、こうしておけばよかった」ということがいくつが浮かび上がってきた。
壊れた旧端末は新端末と前後して修理センターに配送してしまったのでデータの再度吸出しもかなわない(というよりハードレベルで逝ってしまっているので無理)。後悔先立たずとはこのことをいうのかと嘆きつつ、その想いがまだ深く心に刻まれているうちに覚え書き代わりに記事にしてみようというのが今回のコラムの主旨。
■ハードディスクは「必ず壊れる」ものと考える。最低でも月一でバックアップを
紙媒体と違ってデジタルデータで保存されているハードディスクの中身は永遠に保存されうると誤解しがち。デジタルデータそのものの認識に間違いはないが、そのデータが記録されているハードディスクは物理的な寿命がある。場合によっては何の前兆もなくいきなり「逝く」可能性もある。最悪の事態を想定し、最低月一で全体のバックアップを取っておこう。できれば複数のメディアに。また同時に「システムツール」の「システムの復元」で状況の記録もしておくと良いだろう。データはCD-RやDVD-Rに焼いてもいいし、最近は無茶苦茶安くなっているので外付けHDDをバックアップ専用に一台新調するのもアリだ。
■ダウンロードツールは関連ファイルやサイトURLと共に記録しておく
環境を移行する際に、旧端末で利用していたツールを再インストールするために探してみようとすると、なかなか見つからなかったりする。ダウンロードした際に元ファイル、そしてダウンロードした場所のブックマークはまとめて一箇所に保存しておこう。対価を払ってレジストした場合、レジストコードの記録も忘れずに。新端末に移行した際にコードを忘れて再申請というお莫迦な状況は避けたい。
■パッケージソフトの差分ファイルも落としたら常にまとめておく
ダウンロードツールと並んで、今回の端末移行で実感させられたのは「パッケージソフトの差分ファイル(主にバグフィックスや追加機能)の保存」の重要さ。旧端末にインストールした時はちゃんと公式サイト上にダウンロードサイトページが用意してあるので安心していても、新端末に移行して再インストールした際にいざ公式サイトを見てみたら、サポート終了で差分ファイルが手に入らなくなってしまったという事は多々ある。それならまだマシで、販売元が買収されたり倒産してしまい、公式サイトそのものが無くなっている可能性も十分にありえる。パッケージソフト自体はいつまでも手元に残せても、その差分ファイルがずっと公式サイトから入手できるとは限らない。ダウンロードした差分ファイルは必ずどこかに保全(フロッピーディスクやCD-Rに落としてパッケージに同梱するのが良いだろう)すべきだ。
■自分がどんな環境で端末を使っているのか、主要使用ツールの一覧を作っておく
環境を移行する際に旧・新両端末を立ち上げつつデータなどの移行ができればベストなのだが、ハードディスクを介したり、あるいは今回の自分のようにそれがかなわない場合も可能性としてはありうる。常日頃から、自分がどのようなツールを用いて、それがどこから入手したのか(ダウンロード、パッケージからのインストール)一覧をつくり、こまめに更新すると良い。万が一の際に役立つ。
■メールデータ・ブックマーク・サイトログ・保全データ群は何よりも大切
主要メーラーのデータ(送受信のメール内容はもちろん、送り先や受け元のメールアドレス)、ブラウザのブックマーク、サイトログデータ、各種ツールのレジストコードや先に記したような各種重要事項の記録テキストファイルは、パソコンを道具として使用している人にとっては何より大切なデータ。その価値は状況次第で金銀財宝に匹敵すると言っても過言ではない。また、忘れがちだが自分が「鍛えた」日本語FEPや外字データの保全も忘れずに。
……とまぁ、とりあえず思いついたまま書き連ねてみた。本体にしても周辺機器にしても、パソコン関連のハードはそれこそ半年単位で半額以下になるくらいに値が下がり、手軽に手に入るようになった。デフレの恩恵、というと何だか安っぽい感じもするが、その分それらハードから生成されるデータの価値は相対的に跳ね上がりつつある。パソコン本体が安いからといって、その中で作られる安物扱いしてしまうと、最後に泣きを見るのは自分自身に他ならないのである。
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