【更新】ビフィズス菌がインフルエンザ予防に効く可能性を示唆
2006年01月05日 16:30
[YOMIURI ONLINE]によるとビフィズス菌を多めに採る高齢者は免疫力が高まり、インフルエンザウィルスに感染しにくいという研究結果が森永乳業栄養科学研究所によってまとめられた。3月に開催される【日本農芸化学会大会】で発表されるという。
スポンサードリンク
記事によると茨城県内の介護老人保健施設に入所している高齢者を対象にビフィズス菌の一種「BB536」を定期的に摂取させようすをみたところ、インフルエンザ流行のピークが過ぎる昨年3月末まで飲み続けたグループには、飲む前に比べて白血球の殺菌機能が高まる傾向が見られた。さらにそのグループからはインフルエンザ発病者は出なかったという。一方で、一か月半で摂取を止めたグループからは発病者が出た。
光岡知足・東大名誉教授(微生物生態学)は調査結果を見たうえで「免疫力の下がった高齢者にとってはインフルエンザにかかりにくくなる効果が期待できる。ただし即効性はないので、流行の一か月以上前から飲み続けることが望ましい」と話している。
要は人間の身体が元々もっている対抗能力、治癒能力を高めることで、ある程度の防止はできる、ということであり、その能力向上にビフィズス菌が役立つということに他ならない。ビフィズス菌は(舌をかみそうな名前だが)俗に言う「善玉菌」の一つで、オリゴ糖や乳糖を分解して乳酸を精製する乳酸菌の一種。母乳などに多く含まれているのが知られている。
ビフィズス菌摂取用として今では数多くの錠剤などが発売されているが、気軽に身体に取り込みたいのならビフィズス菌が多く含まれているのをうたっている乳製品を飲むのが良いだろう。関連する銘柄となればやはり【森永乳業(2264)】【ヤクルト(2267)】【明治乳業(2261)】【江崎グリコ(2206)】あたりだろうか。
スポンサードリンク
ツイート