東芝の公式サイトではまだ正式な発表はないが、上記参照記事によると対象は家電・食品・書籍・CD・化粧品など約40万件分。携帯のデジカメでバーコード(QRコードか?)を撮ると専用サーバーにデータが送られ、ブログの検索を行う。対象商品に関する記述がされているブログを選び出し、評価・酷評しているブログの数や、本文、さらには関連商品の情報を携帯に表示するという。

東芝では日本語の約50万もの単語を種類別の分類や評価付けに関わるグループに整理した上でデータベースを開発。これを元にブログでの内容を解析できるようになったとしている。

ブログの内容に特化した検索サービスは【google(英語版)】をはじめ、各種検索サービスがすでに実施している。また、東京工業大学奥村研究室による【blog Watcher】などが知られている。あるいはこれらの既存技術や発想から生み出されたものかもしれない。

blog Watcherを「頭脳パン」で使ってみた結果

もっともブログには、容易に多数構築が可能という特徴がある。今回開発されたソフトウェアでは、商品提供側が意図的に賛美したブログを多数構築して評判を良いように見せかけたり、逆に悪意あるものが商品を酷評するブログを増殖させて評判を落とすという、「意図的な世論形成」が行われる可能性が十二分に考えられる。また、商品の固有名詞の判別など、解決すべき問題も多い。

それらの問題をどのように解決していくのか、具体的な内容や実証実験の結果発表を楽しみにしたいところだ。