コクヨ(7984)、経営シミュレーションをPSP向けに発売

2006年01月15日 12:10

【NIKKEI NeT】によればコクヨ(7984)はゲームソフト事業に参入する。第一弾としてプレイステーションポータブル向けに起業・会社経営に関する知識を学べるソフト『ビズ体験シリーズ 起業道』を開発し3月9日に発売する。なお同タイトルの発売元はSCEJとなる。定価は税込で5,040円。

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同社ではこのタイトルの販売目標を10万本とし、同種タイトルを10作品まで発売して2008年度には30億円の売上を目指すという。さらに一般販売だけでなく学習塾などの教育施設展開も検討し、能力開発分野事業の拡大も検討しているという。

ゲーム内容は、小売業で起業した主人公が業界最大手を目指すシミュレーションゲーム。貸借対照表など経営に役立つ知識を得ることもできるという。現在【コクヨの公式サイト】などに今ソフトの情報が掲載されておらず画面写真も無いので、元記事以上の判断は難しい。

ゲーム性のある経営関連のシミュレーションソフトは欧米では数多く発売されそれなりに人気も出ているが、日本ではあまり受け入れられていない。日本がそういう風潮なのか、それとも作り手側のコンセプトに問題があるのかは不明だが。

かつては日本でもそれなりにこのタイプのソフトは発売されていた。特にコーエー(9654)は『リーディングカンパニー』や『トップマネージメント』など、シミュレーション性とゲーム性のバランスのとれた優秀なタイトルを輩出していた。ゲーム性が高いものの経済・経営感覚をそれなりに学べるタイトルとしては、【アートディンク】イマジニア(4644)なども複数のタイトルを発売していた。また『ザ・コンビニシリーズ』なども記憶に新しいところだし、一時期はゲームソフト制作会社の運営シミュレーションが流行った時期もあった。

プラットフォームを携帯ゲーム機に絞ったとすれば(リリースがまだ無いのでそう断言はできないが)、入力・表示インターフェイスの制限などから、通常のビジネスゲームとは違ったアプローチが必要になる。いかに少ない情報の出入力でビジネスの本筋を体験しながらエンターテインメント性を高めてユーザーの興味を引き付けることができるか、企画とソフトそのものの出来が問われるところだろう。


(最終更新:2013/09/19)

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