リスク大きく十分な説明もないとし、オリジン東秀(7579)がドン・キホーテ(7532)の公開買付に反対表明

2006年01月24日 08:30

弁当チェーン店のオリジン東秀(7579)は1月23日、ディスカウントストアのドン・キホーテ(7532)が実施している株式公開買い付け(TOB)に対し、反対の表明を行った(発表リリース)。理由については現状のままTOBが行われれば「現実性・合理性に乏しく、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を損なう危険が存します」としている。

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すでに【ドン・キホーテ(7532)、オリジン東秀(7579)にTOB実施】で報じたとおり、ドン・キホーテは1月15日、TOBを1月16日から2月9日の期間で実施し、最低でも3分の1、最高で過半数のオリジンの株式を取得する方針を示していた。ただこのTOBは事前にオリジン東秀側の了承・確認を得てのものではなかったようで、オリジン東秀側の反発も強いものとなっている。

リリースでも長々と現状において「ドン・キホーテとの提携(関連会社化)によるシナジー効果は得られていない。下手をすると逆効果になりかねない状況」ということを説明した上でさらに、

企業理念、企業文化等の点で当社と大きく異なるドン・キホーテが、当社に対して一切説明のないまま本公開買付けを一方的に強行してきたことにより、当社の従業員の不安・動揺は日に日に増大しております。いうまでもなく、従業員は、当社の業務において極めて重要な存在であり、従業員の積極的協力が得られなくなれば、当社の企業価値は毀損され、株主共同の利益に反することとなります。また、当社のお客様や取引先からも本公開買付けに反対する声が多数寄せられています。本公開買付けは、これら当社の企業価値の貴重な源泉をも毀損しつつあります。


とまで説明し、ドン・キホーテの姿勢を批難している。そしてドン・キホーテに1月23日の段階でTOBに絡み、「ドン・キホーテによる当社の株式の取得行為について」「ドン・キホーテとオリジン東秀のシナジー等について」「ドン・キホーテの主張する『次世代型コンビニエンス・ストア』について」「ドン・キホーテの過去におけるM&Aの実績等について」の4点について回答するべく要望書を提出していることを明らかにした。

今回のオリジン東秀の反対表明により、ドン・キホーテのTOBは「敵対的TOB」となったことになるが、このことでドン・キホーテがどのような対策を練るのか、それともこれまで通り清々粛々と遂行するのか、注目したいところである。

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