秋葉原の交通博物館、5月閉館に伴い万世橋駅の遺構が一般公開
2006年01月10日 08:30
[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると施設の老朽化などを理由に5月14日にも閉館予定の【交通博物館】において1月11日から、かつて同館と併設していた中央線のターミナルである万世橋駅の遺構が閉館までの間公開される。今回のような長期間における公開は最初で最後となるという。
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万世橋駅は1912年に開業し、関東大震災で一度焼失、2代目駅舎が1943年の廃止まで使用されている。遺構はれんがアーチや階段が残されているが原則的に非公開だったものの、今回閉館に伴う「さようならキャンペーン」の一環として長期公開が決まった。
ただし公開は予約制で1回の定員は20人(2日前までの事前予約と当日予約が各10人)。時間は午前10時から午後4時40分までの愛だの平日20分間、土日祝日15分間。遺構見学の他に、れんがアーチの下のスペースでビデオ上映も行われる。
また、11日から閉館日まで、万世橋駅の再現切符が先着で平日500枚、土日祝日800枚、無料で配布される。この切符は1か月毎にデザインが変わり、全部で5種類発行されるという。
気になる閉館後のゆくえだが、2007年年10月14日の鉄道の日に、埼玉県さいたま市で「鉄道博物館」として生まれ変わるという(【公式サイト】)。また、今回公開されることになった万世橋駅の遺構を含めた今博物館の跡地利用については未決定とのこと。
秋葉原の名物・名所のひとつである交通博物館が(老朽化などの事情があるにせよ)休館となるのは残念なことである。施設そのものはさいたま市で新生するからまだ救われたようなものだが……。跡地には交通博物館に負けず劣らずの、長きに渡って多くの人に愛されるような、文化的な施設が誕生してほしいものだ。
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