【更新】ライブドア(4753)、関連会社だけでなく自社も粉飾決算、利益付け替えで黒字化
2006年01月18日 08:30
[YOMIURI ONLINE]が、[ライブドア(4753)]が2004年9月期の決算で、傘下の複数の会社の利益を自社利益に付け替え、自社単独の決算を経常赤字から約14億円の経常黒字に粉飾していたと報じた。関係者の話として伝えた。一連の騒動でライブドア本社の不正経理が明らかになったのは初めて。東京地検特捜部も同様の事実を把握していると見られるという。
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記事によると2004年9月期単独決算が10億円前後の経常赤字になっていたライブドアは、現在はグループ会社のロイヤル信販(現[ライブドアクレジット])や[キューズ・ネット]などの利益から合計で24億円をライブドア本体の利益としてすり替え、約14億円の経常黒字として計上した(-14+24=10)。
黒字化をもくろんだ背景として、プロ野球新規参入の是非について経営の安定性が問われており、ウィークポイントとして指摘されうる経常赤字という事実を隠ぺいするためのものだと思われる。
すでに関連会社の粉飾決算を事実上指示していたとして堀江貴文社長などライブドアの幹部から事情を聞く方針であることは明らかになっているが、それを元にライブドア本社の粉飾決算についても厳しい追及が行われるものと思われる。
閑話休題。今件もやはり「関係者の話」がニュースソースとして語られているが、「東京地検特捜部"も"同様の事実を把握しているとみられる」と表記されていることから、今回の情報に限定すればニュースソース、すなわち「関係者」は東京地検特捜部をはじめとする地検当局ではないことがうかがえる。と、なれば証券取引等監視委員会か、警察組織のもっと上層部、あるいはライブドアの内部関係者か、あるいは……ということになる。
一連のライブドア事件では、この「情報源」「関係者」についても、ある程度チェックをしておいた方が良いのかもしれない。ともあれ「事実」は捜査当局の調査が進展するにつれて公式に発表され、明らかになることだろう。
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