ライブドア(4753)株式売買同数で寄り付き。この後の可能性の一つ「上場廃止」の場合は?

2006年01月25日 19:20

連日ストップ安、比例配分が続いたライブドア(4753)株式だが、本日1月25日、1株あたりの「最新公表データにおける」株主資本前後である155円で寄りついた後、激しい乱高下を繰り返している。東証が以前から告知していることと、ライブドア本社幹部が本社の粉飾決算を認める発言をしていることから、現在監理ポストの同銘柄が上場廃止になる可能性は十分にある。

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もしライブドアが上場廃止になった場合、ネット証券などでライブドア株式を買っていた人はどうなるのかなど、色々疑問点は沸いてくるだろう。それらに答える形での一問一答式の記事が【FPN】に掲載された。ここを読めば大体の疑問が解決されるはずだ。

ということで上記参照記事にないことで、可能性がある事象について。「上場廃止以降も株券を持ち続けるとどうなるの?」という質問に対して「毎年配当を受け取れる可能性と、再上場した場合に利益が出るかも、です。」という回答がされているが、補足が必要だろう。

まず現在嫌疑がかけられている粉飾決算が明らかになれば、現在四季報などで掲載されている数値を元に計算された1株あたりの株主資本はまやかしで、訂正された値はもっと下がる可能性がある。次に、配当を受け取る可能性はあるが、1株が1単元の同銘柄で1株単価が100円前後を行き来している現状では、配当を設けることは事実上不可能(手数料・郵送料だけで配当の何倍もかかる)。逆に極端な分割はこれを狙ったという説があるくらいだ。

次に、確かに再上場をすれば再び取引所で取引できるし、利益がでるかもしれない。あるいは会社が解散し資産配分での利益がでる可能性もある。だが可能性としてはむしろ、減資の方が高い。100%減資ともなれば手持ちの株は言葉どおり紙くず同然になるし100%以外でもかなり目減りしてしまう。

また、現状の極端な分割された状態を是正し取引所での取引を継続するには、分割の逆の合併を行う可能性もある。例えば10株を1株にしてしまうという方法だ。この場合、合併後の1株未満の株式は基本的に端株として処理され、発行会社が売却して株主に現金での支払いが行われる(株主原簿で管理される場合もある)。

売買同数の寄りが成って単独銘柄で4億株以上の出来高という異常事態を生じさせたライブドア株式。今後まだまだ「想定外」の出来事が起きる可能性は十二分にあるといえよう。

まぁ、【am/pmでホリエナジーの販売中止】【競走馬のホリエモンは堀江容疑者の禁固刑以上で馬主資格取り消し】の方が、世間一般には興味のある話かもしれないが……。

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