企業Webサイトは新聞よりも信頼できるとの調査結果
2005年12月17日 04:30
【エデルマン・ジャパン】は12月14日、企業経営者や機関投資家、報道関係者といったオピニオン・リーダー(世論形成者)を対象に、企業活動に関する意識調査結果「日本人の認識:日本のステークホルダーが期待するもの」を発表した(【発表リリース、PDF】)。それによると、企業情報を知る上での情報源の信頼性について、「企業の持つWebサイト」の29%が、「新聞」の25%を上回る結果を出した。
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調査結果によるとその他にも、企業のサイトをもっとも利用するという答えが42%もあり、新聞の33%を上回る結果がでている。
結果の概要としては
・CSR(社会的責任)活動は企業の真摯な意識変化である(55%)、単なるイメージ戦略である(42%)
・ブログについて聞いたことがある(87%)、ブログを閲覧したり書いたりしたことがある(52%)
・報道記事に掲載されている情報を信頼する(53%)、友人・知人からの情報を信頼する(43%)、広告からの情報を信頼する(3%)
・企業情報を収集する際の情報源として、新聞報道記事よりも(25%)企業ホームページを最も信頼する(29%)
というところであり、ネット上での情報展開の認知度の向上、またブログの急速な普及の影響力が見て取れる。
特にブログについてはエデルマン社側では
「ブログは日本で一般的に想像されているよりも、はるかに大きな存在感と参画度を持っています。このことは、顧客というものが企業からのメッセージを一方的に受け取る存在であるという広告的概念を超えて、企業とのコミュニケーションに積極的に関わる存在でありたいという意識の表れであり、今後、国内でのマーケティング戦略展開に大きな意味をもたらします」
「ブログは個人の意見を代弁しながら急速に普及している民主的な情報媒体と言えるでしょう。企業の広報およびマーケティング担当者は従来型の広告効果に対し懐疑的になる一方で、カバレッジをあげる新しい手法やブロガーとの関係作りの方法を研究する必要があります」
など、ブログの将来性への期待をあらわにしている。実際調査結果でも、国内ステークホルダーの53%がニュース報道記事などから、また43%が友人・知人や家族からの情報に信頼を寄せると回答した一方で、広告の情報に信頼をおくステークホルダーは全体の3%に過ぎないことなどからも分かるとおり、情報発信側が身近に感じられるブログの存在は、企業の情報発信ツールとして欠かせない存在になりつつあるとしても良い。
もちろん【最近のソニーの広報展開はどこか変? 落書きを使ったPSPの広告が不評、物笑いのタネに】にあるような、「ブログ最強! ブログさえ作れば何でもありんす★ らっきー」とでもいわんばかりにツメが甘く、いい加減な手法で行い、消費者・読者側に嫌な意味での「やらせを感じさせる」ようなものでは逆効果にしかならないことも事実。要はポジティブにもネガティブにも作用しうる両刃の剣であることを、関係担当者は深く認識しなければならないということだ。
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