株価堅調、キーワードは「個人」「ネット」「冬休み」
2005年12月30日 12:10
【先の記事(今年は新規公開株が絶好調、初値公募割れは158社中3社のみ)】でも一部コメントしたとおり、世間一般が冬休みに入って、株式市場がある意味「異様」な盛り上がりを見せている。本日大納会が終わり日本の株式市場は来年1月4日の大発会までお休みとなるわけだが、休み前後の市場とは思えない熱の入り方。キーワードは「個人」と「ネット」と「冬休み」。
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【NIKKEI NeT】でもネタが少なくなってきたからなのかそれともこの状況を真摯に受け止めているからなのかあるいは年末からなのか、ここ数日この3キーワードをテーマにした記事が相次いでいる。昨日今日とだけでも【ジャスダックの売買代金、初の2000億円超・個人投資家が活発】、【日経平均大幅続伸、5年3カ月ぶり高値・149円高の1万6344円】、【東証1部の月間売買代金、初の60兆円台・12月29日時点】、【ネット取引、年末活況・冬休み、個人が株投資】などなど。
確かにここ数日は出来高そのものは海外勢のお休みなどで目減りしているが、少ない資金で動かしやすい、あるいは取引のしやすい新興銘柄を中心に活性化しているようすが伺える。冬期休暇に入ったサラリーマンを中心に、デイトレードやスイングトレードにトライしている新規個人投資家が急増したのだろう。それらの銘柄を主に取り扱う市場の遅延(大証やJASDAQ)も発生するほどだ。
来年は今年以上に、個人投資家の株式市場への参入が増加するだろう。それと共に、ネット証券の存在感の向上も確かなものとなるし、同時に過負荷による不具合なども増加するに違いない。各個人投資家は「投資は自己責任」という言葉を胸に秘め、株価の動向だけでなくインフラのアクシデントに備える心構えが必要だろうし、各ネット専業証券会社はライバルとの顧客競争に励みつつ、システムの安定性を最優先に考え、実行せねばなるまい。
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