小泉首相、日本橋景観を「世界的名所」とし首都高速高架橋を撤去する構想に前向きの姿勢
2005年12月27日 19:10
[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]の報によれば小泉純一郎首相は12月26日、奥田碩日本経団連会長らと会談。その中で、東京・日本橋の伝統的な景観を取り戻すため、現在橋をかぶさる形で走っている首都高速道路を地下にもぐらせるなどして高架を撤去する構想の実現に向けた協力要請を受け、前向きの姿勢を示した。
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小泉首相は同意を示した上で、来年自身が首相を辞めるまでに基本方針を出して欲しい旨伝えている。さらに会談の後の記者会見で、「昔からの名所の上に高速道路が走っており、景観に良くない。あの景観が復活すれば世界的な名所になるのではないか」と語っている。
日本橋自身は国の重要文化財として指定されていると共に、日本の三名橋の一つ(残りは錦帯橋と眼鏡橋)としても数えられている。
元々日本橋付近があのような形になったのは、昭和39年の東京オリンピックを間近に控え、時間・財政共に厳しかった現実を反映し、河川などの公共空間を活用するがためのもの。その後架橋部分の美化工事などが行われ努力はなされているが、やはり地域住民などからは今件のような「地下化や移転による撤去」の声が強い。
今回、首相自らが大いに賛成の意を示したことで、日本橋周辺の架橋問題は大きな山場、つまり「佳境」を迎えることになるだろう。
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