ハリポタ人気は子供のケガにも影響!? イギリス病院調査結果
2005年12月27日 08:30
[このリンク先のページ(Cnn.co.jpなど)は掲載が終了しています]によると、世界的なベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズが発売された時期、けがで救急病棟に運ばれた子供の数が、通常の約半分近くに減っていたことが、イギリスの病院の調べで明らかになった(【発表リリース、英語】)。
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これはイギリスのオックスフォードにあるジョン・ラドクリフ病院が12月24日付けの医学誌【ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル】に報告したもので、それによると、2003年と2005年の6月から7月にかけて、週末の救急病棟に駆け込む7歳から15歳の患者が大きく減少したという。この減少時期について調べたところ、2003年はハリー・ポッターシリーズの「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」が、2005年は「Harry Potter and the Half-Blood Prince」が発売された直後の週であった。
レポートに掲載された患者数。棒グラフが魔法のほうきで表されているのが、ハリー・ポッターが発売された時期
この現象について研究者は「出版されたハリポタ新作に子どもたちが熱中して外で遊ばなくなり、けがをする頻度が少なくなったことが原因だ」としている。
日本でも『ドラゴンクエスト』シリーズ(特に2から3作目)が発売された前後や主要ゲーム機が発売された後は、風邪を引いたり体調不良で休む人が急増し「ドラクエ休暇」と揶揄されたり、仕事や生産の効率が落ちるという都市伝説のような事実のような話がいくつも記録されている。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないが、大きな影響力を持つメディアや媒体は、さまざまな作用を思いもかけない方面に与えるという実例だろうか。
ちなみに原文のレポートは「Harry Potter casts a spell on accident prone children」(ハリー・ポッターは事故にあいがちな子供に魔法をかけケガから守ってくれます)と洒落たタイトルをつけている。
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