ロイター通信、動画ニュースを一般サイトに提供するプログラムの実験開始
2005年12月21日 19:10
【CNET Japan】によるとニュース通信社の【ロイター】が、12月20日から「ニュース動画を各ブログやニュースサイトなどのウェブサイトで公開できるようにする」プログラムの実験を開始する(【実験関連サイト(英語)】)。
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このビデオ配信プログラムでは、各サイト・ブログの運営者がページ上にビデオプレイヤーを追加し、ロイター側が配信する最新ニュースを最大20本まで公開できるようにする。毎日ニュースは常時更新される予定。読者は特別なソフトをインストールすることなく閲覧することができるという。
記事によれば試験期間中はどのサイトでも無料で利用できるが広告が挿入される。そして来年に正式サービスが開始されたあかつきには、ライセンス料を支払うか広告を表示するかのいずれかの方法でこれを利用することになる。
なお「アフィリエイト」という言葉が上記日本語訳及び英語原文で使われているが、実験サイトを読む限りにおいては設置したユーザー側が「ニュースを配信したり読者がクリックすることで何らかの対価を得られる」というような、日本語訳としての「アフィリエイト」が意味する「成功報酬」を得られるニュアンスの表記は無い。要は「ロイターの許諾を得た上であなたのサイトに無料でロイターの動画を配信できますよ」ということなのだろう。
とはいえ、時間と共に最新のニュースが流れるタイプの動画は結局のところテレビと同じ。積極的にニュースを見たい場合以外は常日頃表示しておくようなサイト(例えば検索ポータル)以外では必要性は薄く、ニーズもさほどない(サイト運営側はともかく読者側としては)。
例えばサイトの特性に合わせたジャンルを設定しておき、それに従った動画のみ配信されるようにするとか、コンテキストマッチ広告のように掲載されている記事にマッチする動画が流れるようでないと、たとえ動画であっても魅力は薄い。
やはり【先のTVバンクの記事(ソフトバンク(9984)とヤフー(4689)、動画配信会社を新設)】で示唆提案したように、一般・個人のサイトやブログにおける動画の配信は、「ながら見(読み)」ではなく「積極的に読み」にきた読者のニーズに合うようなやり方が必要だろう。そしてニュースのような一過性のものではなく、ライブラリ化した(時が流れても陳腐化しないもの、例えば映画や教養、娯楽番組など)ものが求められるはず。もちろん処理の軽減やHTMLタグの配布を考えるとFlash化するなどの工夫も必要だ。
そう、一般ニュースの動画配信はその特性にあった、新聞社や放送局のサイトに任せるのが一番なのだ。
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